エイジングケアとは？ いつから始めれば良いの？

エイジングケアは、いつから始めれば良いのか明確には分かりにくいものです。
まずはエイジングケアとは、どのようなものかをご紹介していきます。

• エイジングケアとは？
• エイジングケアは何歳から始めれば良いの？
• エイジングケアが遅れると良くない？

エイジングケアとは？

そもそもエイジングケアとは、どんなものなのでしょうか？

エイジングケアとは、年齢を重ねて（エイジング）トラブルがおきやすくなった肌に合わせて、うるおいを与えるお手入れ（ケア）をすることを指します。

私たちの体は生きている限り、加齢に伴う変化が避けられません。肌にも年齢とともに変化がおこります。

肌は加齢とともに保湿機能が衰え、うるおいを保てなくなるのです。

エイジングケアは、肌機能の低下を遅らせるためにおこないます。

年齢を重ねると肌はどのように変化するの？

20代後半から30代にかけて、肌のシミや目尻の小ジワが目立ち始めます。20代前半では肌のターンオーバーが30日前後だったのが、年齢を重ねていくにつれて周期が長くなるためです。

徐々に肌の弾力が低下してハリもなくなることで、シワやたるみ、ほうれい線が目立ち始めるだけでなく、化粧のりが悪くなります。

シミやくすみなども若い頃より増えていき、自分でも気になることが多くなるでしょう。年齢を重ねれば重ねるほど、エイジングケアを怠れば、目に見えて肌の変化を感じるようになります。

エイジングケアは何歳から始めれば良いの？

一般的に30歳前後になると、肌の不調を感じ始める方が多いようです。

しかし、肌の状態は人により異なるので、肌の不調が気になり始める年齢も人それぞれ。

そのため、エイジングケアは気になり出したときが絶好の始めどきと言えます。

エイジングケアが遅れると良くない？

エイジングケアは気になり出したときが始めどきですが、遅れた場合の影響はあるのでしょうか。

エイジングケアが遅れた場合は、早めに開始したときと比べるとやはり効果が出にくいでしょう。エイジングケアが遅れると、肌の老化とともに保湿力が下がり、肌トラブルは進行していきます。エイジングケア用の化粧品の効果が出にくく、肌トラブル改善に時間とコストがかかるのです。以前より肌トラブルに悩むようになったら、エイジングケアを後回しにしないことをおすすめします。

肌の老化が進む原因とは？

そもそも、なぜ肌の老化は進行してしまうのでしょうか。肌の老化は、あらゆる肌トラブルを引きおこしてしまいますが、根本的な原因が分からなければ対処できません。ここでは、肌の老化が進む原因を解説するので、参考にしてみてください。

肌の糖化

糖化とは、食事や飲み物などから摂取した糖分の内、エネルギーとして活用されなかった余剰分が体内のタンパク質と結合した結果、AGEs（Advanced Glycation End products：終末糖化生成物）となり、細胞にダメージを与えてしまう現象のことです。

糖化は、肌の老化を促進させてしまい、肌のたるみ・シワ・シミ・くすみなどを引きおこします。

参考：肌の老化を誘発する「糖化」の原因・対策や血糖値との関係性を解説

紫外線の影響による光老化

紫外線を浴びると、肌の健康状態を保つ細胞を変質させるメラニン色素が生成されます。メラニン色素が過剰に分泌されれば、コラーゲンやエラスチンを破壊し肌の光老化が進み、シワやたるみが現れます。また、シミやくすみが現れるのは、メラニン色素の蓄積による色素沈着が原因です。

誤ったスキンケアによる肌へのダメージ

誤ったスキンケアをし続けると肌へのダメージにつながり、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れの肌の老化原因となります。たとえば、洗顔をしすぎたりタオルで強く擦ったりすることは、肌への大きな負担です。肌へのダメージが蓄積すると、傷が残るだけでなくうるおいが失われ、肌の乾燥やシワ、毛穴の開きなどを引きおこします。

エイジングサインはどこに出るの？

年齢とともに気になる肌の不調は、どのような症状として現れることが多いのでしょうか？そもそもエイジングサインとは、年齢とともに現れる肌の不調のことです。

以下では、エイジングサインの代表的な症状とその原因についてお伝えします。

• シワ・たるみ
• シミ
• くすみ
• 毛穴の開き・黒ずみ
• 乾燥

気になる症状からチェックしてみてください。

シワ・たるみ

シワやたるみは、肌を支えるコラーゲンの減少により肌のハリが失われることが原因です。

年齢とともに血行が悪くなり、細胞に栄養が行き渡らなくなると、肌が自ら新しいコラーゲンを作る力が衰えてしまいます。

それに加えて、紫外線やストレスなどでコラーゲンが破壊され、肌のコラーゲンが減少すると、肌のハリや弾力は失われます。

そして強い刺激が繰り返し加わることで、深い溝ができ「シワ」となるのです。

また、ハリがなくなった肌は重力に逆らえなくなり、肌がたるみにつながります。

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【徹底解説】シワの原因やシワを改善する方法についてご紹介！

シミ

シミができるのは、肌が生まれ変わる力「ターンオーバー」の衰えが原因です。

紫外線や自分の肌に合わないケアをしてしまうなどの刺激を受けると、シミの原因となるメラニンが生成されます。

年齢とともに血流を促進する力が弱まり、細胞の栄養が不足してしまうと、肌の生まれ変わる力が低下します。その影響でメラニンを含んだ各層を押し出せず、メラニンが肌に溜まりシミとなるのです。

くすみ

くすみのおもな原因には以下の3つがあります。

くすみのおもな原因

1. 肌表面の乾燥
2. 角質肥厚
3. 血行不良

1. 肌表面の乾燥

肌の水分を保つ力が弱くなることで、肌表面がかさつき、キメが乱れます。

その影響で肌の表面が凸凹になり、肌に当たった光が乱反射するため、肌がくすんで見えてしまいます。

2. 角質肥厚

角質肥厚とは、古い角質がはがれ落ちずに積み重なった状態のことです。

年齢を重ねると肌の生まれ変わる力が低下し、古い角質がはがれ落ちず積み重なります。古い角質が残り続けると、肌の透明感がなくなり肌がくすんで見えてしまうのです。

角質肥厚に関して、詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

角質肥厚とは？原因と改善方法をご紹介！ お肌のゴワつきを招くNG行為とは

3. 血行不良

血行不良は、顔のくすみの原因となります。

血流が悪くなると顔の血色が悪くなり青白く見えるため、肌がくすんだように見えてしまうのです。

血行不良と肌トラブルの関係に関して、詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

血行不良で出る症状は？血流を良くして肌トラブルも改善しよう！

毛穴の開き・黒ずみ

毛穴の開きの原因は、余分な皮脂と古い角質のつまりです。

年齢を重ねた肌は細胞の力が弱まり、血行不良が引きおこされ栄養が行き渡らなくなってしまいます。

栄養不足になった肌は乾燥しやすくなり皮脂を過剰に分泌し、毛穴は開いたままになります。

開いた毛穴は、余分な皮脂や古くなった角質などの老廃物などが詰まり、押し出されずに蓄積されやすい状態と言えるでしょう。

毛穴に詰まった老廃物が空気に触れ酸化して黒く変色することで、黒ずみとなって現れてしまうのです。

毛穴の開きや黒ずみに関して、詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

黒ずみ、開き、たるみ毛穴…あなたに最適な毛穴ケアの方法とは？

乾燥

肌が乾燥する原因は、肌の水分を保つ力の衰えです。

年齢とともに新陳代謝が低下すると、肌の水分量や皮脂量が減少します。

肌の保湿力が弱まるだけでなく、エアコンや空気の乾燥、紫外線が肌に強い刺激を与えます。肌に強い負担がかかり続けると、皮脂が酸化し炎症をおこし、肌のかさつきや乾燥といった悪循環を引きおこすのです。

肌の表面はしだいに、ごわついたりしぼんだりして細かな「乾燥小ジワ」の原因を引きおこしてしまいます。

エイジングケアに効果的な成分

エイジングケアをして肌トラブルを解決するためには、エイジングケア化粧品の成分もチェックする必要があります。ここでは、エイジングケアに効果的な化粧品の成分についてご紹介します。ご自身の悩みにあった成分を選びましょう。

• 保湿成分
• 美白成分
• シワ予防・改善成分

保湿成分

エイジングケアには保湿成分が配合された化粧品が効果的です。エイジングケアが必要なサインには肌の乾燥があります。肌の乾燥が生じるのは、肌の保湿力が下がることが原因です。加齢によって、保湿成分であるセラミドを作り出す機能が弱まるので、エイジングケア化粧品で保湿する必要があります。

保湿成分をチェックする際には、セラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲンが配合されているかを確認しましょう。ご自身の肌に合うか、テスターやサンプルでチェックしてみてください。健康的な肌の特徴である保湿力を保つには、エイジングケアでうるおい感とハリ感を長時間キープしましょう。

美白成分

美白成分が配合された化粧品も、エイジングケアに効果的です。加齢によって肌の乾燥や角質肥厚、血行不良がおこると、肌がくすんでしまいます。美白成分は、肌のくすみをなくし透明感を取り戻せるのです。

美白成分には、ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、ニコチン酸アミド、ハイドロキノンなどがあります。美白化粧品を選ぶ際は、化粧水より美容液やクリームが効果的です。また、効果が認可されていない成分が入っていることもあるので、成分表示を必ずチェックしましょう。

シワ予防・改善成分

シワ予防・改善成分が入ったエイジングケア化粧品もおすすめです。年齢を重ねるとエイジングケアでシワ対策もおこなわなければいけません。

シワの改善におすすめの成分は、レチノールやナイアシンアミドです。また、コラーゲン生成を促すことで肌にハリを与えることにつながるビタミンCは、シワ予防に良いといわれています。肌のターンオーバーを促し、肌にハリやキメを与えてくれるペプチドを取り入れるのもよいでしょう。

ただし、肌のシワは有効成分が入った化粧品を数回塗っただけでは、効果が実感できません。繰り返し使用しましょう。

エイジングケアで気をつけたい3つのポイント！

年齢を重ねるとシワやたるみ、くすみ、毛穴の開き、黒ずみ、乾燥などがエイジングサインとして現れます。どの肌トラブルにも原因がありますが、実際にエイジングケアで何をすれば効果を実感できるのでしょうか。

エイジングケアのポイントは、以下の3つです。

1. 自分の肌に合った化粧品を使う
2. 肌への刺激をできるだけ避ける
3. 紫外線対策をする

1. 自分の肌に合った化粧品を使う

エイジングケアのポイント1つめは、自分の肌に合った化粧品を使うことです。

自分の肌に合わない化粧品を使用すると、肌が乾燥したり炎症をおこしたりする原因となり、肌のかさつきやピリつきやすくなります。

エイジングケア化粧品は、肌の水分をしっかり補ってくれるものを選ぶと良いでしょう。

2. 肌への刺激をできるだけ避ける

エイジングケアの2つめのポイントは、肌への刺激をできるだけ避けることです。

間違ったスキンケアをしていると、肌に強い刺激を与えてしまうことがあります。

肌への強い刺激は、肌のダメージにつながり、肌トラブルの原因になりかねません。

まずは以下の項目で間違ったスキンケアをしていないかを確認してみましょう。

• 洗顔の際に肌に直接触れてごしごししている
• 化粧水や乳液をしっかりと肌に馴染ませないで使っている
• 洗顔をお湯でおこなっている

一つでも当てはまった方は注意が必要です。

洗顔は洗顔料をしっかりと泡立てて、泡を転がすようにおこなうのがおすすめです。

また、お湯でスキンケアすると、必要な皮脂までも洗い流されてしまうこともあります。

少し冷たく感じるくらいのぬるま湯で、顔をすすぎましょう。

3. 紫外線対策をする

エイジングケアのポイント3つめは、紫外線対策です。

紫外線は日焼けの原因以外にも、肌が老化してしまう原因の8割を占め、肌にとっての脅威です。

日焼け止めをしっかりと塗り、紫外線対策をしましょう。

曇りや雨の日など日差しが強くなく、肌にジリジリと熱を感じなくても、紫外線は肌にダメージを与えています。

紫外線は雲に乱反射して、晴れの日よりも強く紫外線が観測されることもあります。地面や建物に反射した光が肌にダメージを与えることもあるので、注意が必要です。

天気に関係なく常に日焼け止めを塗り忘れないようにしましょう。

• 紫外線の強い時間帯を避ける
• 日陰に入るようにする
• 日傘や帽子、サングラスなどのUVケアグッズを使う
• 長袖・長ズボンを着用して肌を露出しない

紫外線対策に関してより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

正しい紫外線対策のポイント！いつから始めるのが正解？

エイジングケアをするタイミングは？

エイジングケアは毎日欠かさずおこなうのがポイントです。
しかし、1日のどのタイミングでエイジングケアをすれば良いのでしょうか。

エイジングケアは、以下のタイミングでおこないましょう。

• 朝起きたとき
• 外出時
• お風呂上がり

朝起きたときは、ベッドや布団で寝返りを打ったり無意識に顔を触ったりしていて、肌に刺激を与えています。夏や冬などエアコンをつける季節は、部屋が乾燥しているので、さらに肌に負担がかかりやすいと言えます。そのため、朝起きたときには必ずエイジングケアをして、肌を整えてあげてください。

外出するときは、必ず日焼け止めを塗って肌を護りましょう。ただし、日焼け止めは時間が経つと効力が落ちるので、屋外にいるときは何度か日焼け止めを塗り直しておくこともポイントです。

また、お風呂上がりは肌の水分が蒸発し乾燥しやすい状態です。エイジングケアしないと肌にダメージが残り、肌トラブルの原因となるため注意してください。お風呂上がりには、化粧水や乳液などを使って保湿を忘れずおこないましょう。

エイジングケアは生活習慣の見直しも大切！

エイジングケアは、化粧品や日焼け止めを使用して肌にやさしいお手入れの習慣を取り入れることが重要です。また、長期的に健やかな肌を目指すためには、健康的で規則正しい生活習慣を送ることも心がけましょう。

特に、以下の項目に当てはまる人は、注意してください。

• 外食の機会が多く栄養が偏りがち
• 揚げ物など脂っぽい食べ物をよく好んで食べる
• 運動不足
• デスクワークなので一日中座っている
• ついつい夜更かしをしてしまう
• 日中に眠気を感じる

以下では、健やかな肌を目指すための3つのポイントをお伝えします。食事・睡眠・運動の習慣を見直して、体の中からエイジングケアをしましょう。

食事

栄養バランスのとれた食事は、健やかな肌のためには欠かせません。

理想的な栄養バランスについては、厚生労働省と農林水産省の合同で策定された「食事バランスガイド」を参考にしましょう。

出典：厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

食事バランスガイドでは、食事を5つに分類したうえで、コマの上から順番に食べる量の目安を示しています。

• 主食：ご飯・パン・麺類のこと
• 主菜：メインになるおかずでおもに肉・魚・卵・大豆料理のこと
• 副菜：メインのおかずの"つけあわせ"で野菜や海藻、きのこ類を使ったおかずのこと
• 牛乳・乳製品
• 果物

これまでの食生活をすべて変えることは難しいかもしれません。無理のない範囲で、少しずつ理想的な栄養バランスをとれるよう意識しましょう。

※食事バランスガイドは、健康な方々の健康づくりを目的に作られたものです。
糖尿病、高血圧などの病院で医師又は管理栄養士から食事指導を受けている方は、その指導に従ってください。

運動

運動も健やかな肌を保つためには大切なポイントです。
運動は代謝を上げ、肌の生まれ変わりを促すだけでなく、日々の生活のストレス解消にもなります。

忙しくて時間が取れない方は、軽いウォーキングやランニングなど、簡単な運動を週に一度だけでもおこなうと良いでしょう。

睡眠

睡眠も健やかな肌を保つためには重要なポイントです。

厚生労働省によると、個人差はあるものの、最低でも6〜8時間の睡眠が必要だとする見解を示しています。

必要な睡眠時間は人それぞれなので、日頃の体調や肌のコンディションから、自分に合った睡眠時間を把握するのがおすすめです。

また、ベッドに入る時間を一定に保つことも大切です。

ベッドに入る時間が不規則だと、体内時計が乱れるため、成長ホルモンの分泌に影響を及ぼします。

夜更かしは避けて、なるべく一定の時間に寝るように心がけましょう。

さらに、睡眠は量だけでなく質にも注意しましょう。

成長ホルモンは、眠り始めて約3時間以内のノンレム睡眠時に多く作られると言われています。

どうしても眠る時間が遅かったり不規則になったりしてしまう方は、寝始めの3時間はしっかりと熟睡できるような生活パターンを身につけましょう。

まとめ

• 肌の不調を感じるときがエイジングケアの始めどき
• エイジングケアの基本は「自分の肌に合った化粧品を使う」「肌への刺激をできるだけ避ける」「紫外線対策をする」の3つ
• エイジングケアは生活習慣の見直しもポイント

肌トラブルを感じ始めたら、深刻化する前にエイジングケアを始めて、肌にうるおいを与えてあげましょう。

自分に合ったエイジングケア化粧品を使い、いつまでもご自身の肌を大切にして、健やかな肌を保ち続けてください。

ドモホルンリンクルは季節や肌質を問わずに、お使いいただけます。

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