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まずは、毛穴トラブルの特徴についてお伝えする前に理想の毛穴について確認しておきましょう。
理想の毛穴は下記の画像のように、肌表面のキメが整い、毛穴が清潔に保たれている状態。
しかし、生活習慣の乱れや間違ったスキンケア、加齢による肌そのものの力の衰えなど、さまざまな原因から毛穴にトラブルがおきてしまいます。
毛穴トラブルには、大まかに「開き毛穴」「たるみ毛穴」「黒ずみ毛穴」「すり鉢状毛穴」の4つのタイプがあります。
毛穴が目立つと感じたときは、まずは毛穴がどんな状態かを鏡でチェックし、タイプを見極めましょう。
それではそれぞれの見極め方と原因をご紹介します。
開き毛穴は、毛穴に角栓(毛穴の中の皮脂腺から分泌された皮脂と古い角質が混ざったもの)が詰まって毛穴が押し広げられることで生じる毛穴トラブルのことです。
毛穴に白いものが詰まって目立っているのが特徴で、Tゾーンに多く見られます。
開き毛穴は、皮脂の分泌が異常な時に起こります。
そもそも毛穴は皮脂の出口ですので毛穴から分泌される皮脂には、汗とともに皮脂膜を作って肌を覆うことで、水分を閉じ込める重要な働きがあります。
しかし、皮脂を出すときに開き、不要なときはしっかり閉じるという“毛穴の開閉コントロール”ができないと、皮脂が出っ放しになり、開き毛穴の原因となってしまうのです。
たるみ毛穴は本来は円形であるはずの毛穴が、重力によって下がってしまうことにより生じる毛穴トラブルです。
皮膚とともに引っ張られ、だ円形になっているのが特徴。
このタイプは、肌を支える土台であるコラーゲンが減る、皮膚の筋力が少なくなるなど、加齢による肌自体のたるみが原因です。
涙のような形にも見えることから、“しずく毛穴”とも呼ばれています。
鏡を見ながら頬に手のひらを添えて、ちょっと引っ張ってみたときに、一時的に毛穴が目立たなくなったらたるみ毛穴である可能性が高いです。
黒ずみ毛穴は、皮脂の過剰分泌が原因で生じる毛穴トラブルです。
料理でも、油が古くなると黒っぽく酸化するのと同じです。
メラニンを含んだ古い角質が毛穴に詰まって、毛穴が黒ずんで見えることも…。
黒ずみ毛穴はTゾーンにできやすく、イチゴのようにポツポツと黒ずんでおり、触るとザラザラしているのが特徴です。
皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まっている角栓の周りに汚れや余分な皮脂が付着し、酸化してしまいます。
これが、黒ずみ毛穴の原因となるのです。
一般的には、皮脂は思春期から分泌量が増し、女性の場合、20代前半をピークに徐々に減少していきます。
そのため黒ずみ毛穴は20代前半くらいまでの方に多く見られるタイプです。
すり鉢状毛穴は、開き毛穴の一種で、毛穴の周りが肌荒れをおこすことにより、毛穴が目立って見える毛穴トラブルです。
このタイプは、本来であれば自然に剥がれるはずの角質が、肌に積み重なって厚みを増してしまう「角質肥厚」により、肌が硬くなることで引き起こされます。
角質肥厚に関しては以下の記事を参照ください。
すり鉢状毛穴は開閉するはずの毛穴が開いたままになるのが原因。
肌表面が凸凹しているのが特徴で鼻や頬にも現れます。
上記で毛穴ケアの4つの種類についてお伝えいたしました。
それぞれのタイプによって原因やケア方法は異なります。
自分の毛穴タイプがわかったら、いよいよ正しいケア方法をご紹介します。
毛穴ケアをするときに気をつけたいのが、トラブルの原因に合ったお手入れができているかどうかです。
自分の毛穴トラブルのタイプを見極めて、さっそくケアを始めましょう。
開き毛穴は角栓が詰まって毛穴が開いた状態ですので、角栓の詰まりを解消することがケアのポイントです。
ただし、角栓が詰まっているからと言って、無理に指で押し出すのはよくありません。
肌にダメージを与え、周囲が炎症を起こす可能性があります。
角栓は皮脂と角質が混ざり合ったものなので、クレンジングと洗顔で皮脂をゆっくり溶かしながら落としましょう。
洗顔後は、皮脂の過剰な分泌を防ぐためにも保湿をお忘れなく。
保湿の方法について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
毛穴の黒ずみや開きには、皮脂の過剰分泌を抑えるために栄養バランスを整えることが大切です。
ファストフードやインスタント食品など、栄養バランスが偏りがちな食品を多く摂取すると、皮脂の過剰分泌に繋がることも。
理想的な栄養バランスについては、厚生労働省と農林水産省の合同で策定されました。「食事バランスガイド」を参考にしましょう。
食事バランスガイドでは、食事を5つに分類した上で、コマの上から順番に食べる量の目安を示しています。
※食事バランスガイドは、健康な方々の健康づくりを目的に作られたものです。糖尿病、高血圧などの病院で医師又は管理栄養士から食事指導を受けている方は、その指導に従ってください。
今までの食生活をいっきに変えることは難しいかも知れませんが、少しづつ理想的な栄養バランスを摂れるように意識してくださいね。
また以下のような食材は皮脂の過剰分泌に効果的なので、日頃の食事に摂り入れることがおすすめです。
成分 | ビタミンC | ビタミンB2 | ビタミンB6 |
---|---|---|---|
効果 | 皮脂の分泌量を低下させる | 脂質の代謝を促進する | 肝臓の機能を維持して脂肪を適切に分解する |
主な食材 | イチゴ、ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、柿 | 納豆、レバー、うなぎ、サバ、アーモンド | 牛乳、豆腐、バナナ、サケ、卵、カツオ、さつまいも |
加齢による肌のたるみが原因で、元の状態に戻すのがなかなか難しいこのタイプには、肌のハリを維持するスキンケアが不可欠です。
化粧水でしっかりと水分補給をしてキメをふっくらとさせれば、毛穴がキュッと引きしまって目立たなくなります。
成分 | ビタミンC | タンパク質 | ビタミンE |
---|---|---|---|
効果 | コラーゲンを作り、肌にハリを与える | 肌の新陳代謝をスムーズにして、老化を防ぐ | コラーゲン分解につながる活性酸素を除去、血行を促進する |
主な食材 | 柿、キウイフルーツ、イチゴ、ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、さつまいも | チーズ、大豆、鶏肉(手羽先)、卵、イワシ、豆腐、牛乳 | 玄米、ピーナッツ、ニラ、かぼちゃ、ニンジン、ほうれん草 |
黒ずみ毛穴には黒ずみの原因である汚れや余分な皮脂を落とすことが大切です。
まずはクレンジングと洗顔をきっちりと行い、正しく保湿しましょう。
すり鉢状毛穴は、ターンオーバーの乱れが原因なので、新陳代謝を上げることが大切です。
新陳代謝を上げるためには、正しい肌のお手入れはもちろん、栄養バランスのとれた食事や質の良い睡眠、適度な運動を心がけましょう。
詳しくは下記の記事を参照ください。
また、「すり鉢状毛穴」は汚れがたまりやすく、炎症を起こしやすいので、クレンジングと洗顔をしっかりと行って汚れを落としましょう。
「すり鉢状毛穴」対策用の化粧水などもあるので、スキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
4つの毛穴トラブルの種類とケア方法についてお伝えしました。
しかし、毛穴一つ一つに対して、症状を判断して的確な対策を施すのは、なかなか難しいもの。
そこで、「鼻」と「頰」はとくに毛穴トラブルが起こりやすい部位なので、部位ごとのケア方法についてお伝えします。
鼻は皮脂の分泌が多く、もともと毛穴が目立ちやすいゾーン。
開き毛穴や、黒ずみ毛穴、そしてすり鉢状毛穴ができやすい部分です。
鼻の毛穴トラブルを予防するには、毛穴の汚れを溜めないこと、鼻の皮脂の酸化を防いであげることの2つに注意しましょう。
毛穴に汚れを溜めないためには、クレンジングで余分な皮脂やメイクをしっかりと落とすことがポイント。
そして皮脂の酸化を防ぐには、肌の水分と油分のバランスを適切に保つためのスキンケアや、紫外線による肌へのダメージを防ぐために日焼け止めをきちんと塗ることが大切です。
頰も毛穴の数が多いため、たるみ毛穴やすり鉢状毛穴のトラブルがおきやすい部分です。
その中でも、たるみ毛穴など、老化が原因でおきる毛穴トラブルは基本的に避けることはできません。
しかし、頰の毛穴トラブルは加齢だけでなく、皮脂や乾燥が原因でも起こります。
皮脂や乾燥が原因で起きる毛穴トラブルには、スキンケアでしっかり保湿を行いましょう。
毛穴トラブルの少ない、しなやかな肌を目指すための基本となるのが、毎日のスキンケアです。
しかし、間違ったスキンケアは毛穴トラブルの原因にも。
この機会に自分がしている毛穴ケアが正しいかどうかを○×クイズでチェックしてみましょう!
Q.1 蒸しタオルを乗せると毛穴が開く
Q.2 冷水や冷やした化粧水をつけると、毛穴が引き締まる
Q.3 鼻にある毛穴の黒ずみを取るには、ゴシゴシ洗うべき
Q.4 角栓が気になったら角栓除去シートを毎日使ったほうがいい
いくつわかりましたか? それでは、正解と解説を見ていきましょう。
毛穴は皮膚温度の上昇に伴って開きます。
洗顔前に蒸しタオルをすると、蒸気と熱で毛穴が開くので、溜まった汚れや皮脂が取り除きやすくなります。
また、蒸しタオルの熱で皮膚温度が高くなり、その後のケアの浸透速度が早まって効果的です。
やけどに注意しながら取り出し、タオルを広げて軽く冷ましてから顔に乗せましょう。
毛穴は外気の温度で開いたり閉じたりするので、冷水や冷やした化粧水をつけると、確かに毛穴は引き締まります。
しかし、あくまで一時的なもので、それ自体は毛穴ケアにはなりません。
むしろ、冷やしすぎるとその反動で肌は血行を良くして温めようとするので、余計に毛穴が開いてしまうことがあります。
毛穴を引き締めようと冷蔵庫で冷やした化粧水を使ったり、冷たい水で顔を洗ったりするのはオススメできません。
さらに、冷水での洗顔は汚れが十分に落ちない可能性も。体温よりやや低いぬるま湯で洗いましょう。
毛穴の黒ずみの原因は、大まかに2種類です。
毛穴に詰まっている角栓の周りに付着した汚れや余分な皮脂が酸化して黒く見えている場合と、日焼けや刺激によってメラニンが生成されて黒すんでいる場合です。
酸化が原因でも日焼けが原因でもゴシゴシ洗うのはNGです。
正常な肌のターンオーバーを促すためにも、刺激を与えないように洗顔料をしっかりと泡立ててやさしく洗いましょう。
角栓除去シートは、毛穴に詰まった角栓や汚れとともに、肌表面の角質や油分、水分を必要以上に取り除いてしまいます。
肌へ負担がかかるので、使いすぎには気をつけましょう。
あなたは何問正解できましたか?
もし思い込みでケアをしていた方は、ぜひこの機会にお手入れ方法を見直してみてくださいね。
毛穴ケアのポイントについてお伝えしてきました。
毛穴ケアで重要なことは、一時的、表面的な処置をするのではなく、常日頃から肌に潤いを与え、肌そのものの力を活かすスキンケアを行うことです。
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