上質な睡眠は「パジャマ」にヒントあり!? 選び方のポイントとは

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ウレハダ編集部

上質な睡眠は「パジャマ」にヒントあり!? 選び方のポイントとは

仕事や家事・育児で忙しく、睡眠時間が世界的に短いといわれる日本人女性。「目覚めが悪い」「寝ても疲れがとれない」など、睡眠について悩みを持っている方も多いはず。どうすれば安眠が得られるのでしょうか?

ぐっすり眠るためには、パジャマを見直そう!

「まずは、パジャマに着替えてから寝ましょう。着替えることで脳のスイッチが切り替わり、寝るための準備を始めます」と話すのは、睡眠専門医の坪田聡先生。

「人は寝る前に体を温めてから、徐々に体温を下げていくと良質な睡眠が得られます。寝ている間には想像以上に汗をかくので、それをパジャマが吸収し、体温を下げる役割をしてくれます。ジャージやフリースなどの生地は吸汗機能が弱く、スウェットの生地は防寒性があるので、体温調節がしにくく、寝巻きにはあまり向いていません」

では、どんな素材のパジャマなら安眠効果が得やすいのでしょうか?

これでぐっすり! 安眠パジャマ3カ条

1.肌触りの良い素材

「綿やシルクといった天然素材を使ったものは、汗の吸収がよいだけでなく、肌触りもよくてオススメです。また、化学繊維のものに比べ、アレルギー反応が起きにくいのも特徴です」

2.締めつけないこと

「体を締めつけるような日中用の服を着て寝ると、血行が悪くなります。ブラジャーをつけて寝る場合も、翌朝起きて下着の跡がついていれば締めつけている証拠です。ゆったりとしたパジャマであれば、前開きのものでもかぶるタイプでも構いません」

3.自分が心地よい色・柄

「安眠を得るためには自分がリラックスできる色や柄を着るのがオススメです。派手な色やデザインのパジャマは、脳が興奮状態になるので安眠の妨げになります。また、冬にやりがちな重ね着も、体温調節を阻害してしまうので避けたほうがいいでしょう。もし寒ければ湯たんぽを使いましょう。自然に体温がコントロールできますよ」

パジャマは自己投資!

坪田先生によれば、最近は睡眠時の体の状態を研究して開発されたパジャマもあるのだとか。とはいえ、そのような機能性に優れたパジャマは値が張ってしまいますよね…?

「確かに素材や機能にこだわった製品は、ある程度のお値段はしてしまうかもしれません。しかし、質のいい睡眠をとれば、翌朝は頭がさえて体も軽くなるはず。仕事や家事のミスも減るでしょう。パジャマは1日の約3分の1もの時間を着て過ごすものなので、自己投資だと考えてみては?」

上質な睡眠は肌にとっても必要不可欠。一日をベストな状態で過ごすためにも、ぜひパジャマの質にこだわってみましょう!

取材協力:日本医師会・日本睡眠学会・日本コーチ協会 坪田聡先生

「雨晴(あまはらし)クリニック」副院長を務める睡眠専門医。医師として診療に当たるうちに、睡眠障害がほかの病気に深く関わっていることに気づき、高齢者を中心に睡眠障害の治療を開始。その後、治療から予防に重点をシフトし、「快眠で健康な生活を送ろう」というコンセプトのもと、睡眠の質を向上させるための指導や普及に尽力。著書に『脳が突然冴えだす「瞬間」仮眠』(SB新書)など多数。

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