【 快眠セラピスト・三橋美穂さんインタビュー】翌朝すっきり目覚めるためのルール

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ウレハダ編集部

【 快眠セラピスト・三橋美穂さんインタビュー】翌朝すっきり目覚めるためのルール

「朝、スッキリ目覚められない」「頭がボーッとして二度寝してしまった!」という経験はありませんか? シャキッと目覚められない日は、“やる気”を奮い立たせるのに時間がかかるもの…。

今回は、これまで「快眠」にまつわるさまざまな方法を伝授してくれた、快眠セラピストの三橋美穂さんに、心地よく目覚める方法や眠気との上手な付き合い方を教わります。

シャキッと目覚めるには「刺激」が必要!

ベッドからなかなか起き上がれない日は、頭がドンヨリしてボーッとしがち。そんなときに実践するといいい方法はありますか?

「そんな朝は、まず耳を引っ張りましょう。まず、両手で左右の耳の上端を持って、上へ引っ張ります。次に、耳の中ほどを持って外側に引っ張り、最後に耳たぶを持って下へ。続いて、片方の耳は上、もう片方は下というように対角線上で引っ張り合い、左右逆にしてもう1回。これを4~5回繰り返すうちに頭がハッキリして、自然と目覚めるはずです」

ちなみに、仕事中に眠くなったときも、この方法は効果アリだとか!

体も頭もすっきり目覚めさせるには、ちょっとした工夫が必要です。そのほかにも、三橋さんが実践している3つの方法を教えてもらいました。

すっきり目覚めるための3つの習慣

目を開けたら閉じない

「眠いときに目を閉じると必ず二度寝します。一度目を開けたら、何があっても閉じてはいけません」

目覚まし時計を布団から離れた場所に置く

「布団から起き上がらないとアラームが止められない位置に目覚まし時計を置いておくと、自然と布団から出ることになるので目が覚めます」

起きたらすぐハンディモップで床掃除

「ベッドから遠い位置に置いた目覚ましを止めたら、その足で床を拭き掃除をします。歩くことで身体が覚醒し、部屋もきれいになるので一石二鳥!」

また、目覚めたら部屋のカーテンを開けて、朝日を浴びることも重要なのだとか。

「朝日を浴びると、体に充満している睡眠ホルモン『メラトニン』の量がどんどん減っていきます。犬の散歩や洗濯、植木の水やり、通勤時など、自分の生活スタイルに合った方法で合計30分以上は日光を浴びるようにしてください。直接でなくても、青空を見ながら明るい光を目に入れるだけでもOKです」

日中、眠気に襲われたら20分の仮眠を!

眠気は急にやってくるもの。日中、我慢できない眠気に襲われたときは、耳を引っ張るだけでなく、五感を刺激するのも有効だそう。

「ガムを噛んだりカフェインを摂ったり、冷水で顔を洗うのもいいでしょう。ブルーライトを含む青白い光を浴びるのも効果的です。パソコンやスマートフォンでも大丈夫ですが、よりパワフルなのが太陽の光。窓際でひなたぼっこなどをすると、脳が覚醒してくるはずです」

それでも解消されないときは、1分でも仮眠を取ることで、頭も体もリフレッシュできます。

「体を横たえてしまうと深く寝入ってしまうので、仮眠はイスに座った状態がよいでしょう。時間は20分ほどがベストです。眠る前にコーヒーや紅茶などカフェインを摂取しておくと、目覚めた頃に覚醒作用が働き始めるので、すっきり目覚めやすくなります」

ただし、仮眠にもベストなタイミングがあるとのこと。夕方以降のうたた寝や帰宅途中の電車で居眠りをすると、疲れが軽減されて夜に眠気が来なくなるため、控えたほうがいいと言います。

「仮眠をするなら、就寝の8時間前には済ませておくこと。晩ごはんの後やテレビを観ながらのウトウト…は快眠の妨げになります。たとえば、毎晩0時に眠る習慣のある方なら16時までには仮眠をとっておくようにしてください」

日中の疲れが多いほど、眠気は強くなります。夜に快眠を得るためには、日中の過ごし方も重要なんですね。

今回の「目覚め方」だけでなく、第1回「入眠のコツ」、第2回「快眠にいい飲み物&食べ物」、第3回「快眠を促す環境づくり」も参考に、より質の高い眠りにつき、元気よく目覚めるためのポイントを実践してみてくださいね。

取材協力:快眠セラピスト 三橋美穂さん

快眠セラピスト・睡眠環境プランナーとして、全国での講演活動やコンサルティング、快眠グッズのプロデュースなど睡眠関連事業に広く携わる。睡眠を多角的にとらえた実践的なアドバイスや快眠メソッドに定評あり。近著に『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)、『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA)などがある。

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