女性を悩ます片頭痛は生活習慣と食生活で改善! ~食生活編~

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ウレハダ編集部

女性を悩ます片頭痛は生活習慣と食生活で改善! ~食生活編~

片頭痛の改善には、ストレスや疲労、生活のリズムなど、生活習慣の見直しがカギになるそうです。なかでも食生活の見直しが、かなり重要なポイントになるのだとか! 普段の食生活が、知らず知らずのうちに片頭痛を起こしやすくしているかもしれません。

今回は2種類の頭痛の対処方法と改善すべき食生活について、マオクリニックの岡田昌子院長にお聞きしました。

片頭痛ってどんな症状?

片頭痛とは、こめかみから目のあたりにかけて痛みを発症するもの。痛みが片側だけの人もいれば両側という人もおり、目がチカチカとする前兆があったり、突然頭痛が始まったりと、症状と継続時間はさまざまだそう。男性よりも女性に多いといわれる片頭痛、急に発症したときはどう対処すればよいでしょうか?

「片頭痛は血管の拡張により発症しますので、拡張を抑えることが最重要です。なるべく動かずに、痛みのある患部を冷やして安静に過ごしましょう。温めるのは逆効果になりますから、飲酒やお風呂、マッサージなど血流がよくなることは避けてください」

また、音や光も痛みを刺激してしまうので、明かりを落とした静かな室内で頭痛がおさまるのを待ったほうがいいそうです。

片頭痛を起こしやすい食べ物とは?

それでは、片頭痛の場合も避けたほうがよい飲食物はあるのでしょうか?

「赤ワイン、チーズ、チョコなどは血管を拡張しやすく、片頭痛を起こしやすいと言われています。また、イギリスでは『ホットドッグ頭痛』と呼ばれる頭痛もあり、これはベーコンやソーセージに含まれる亜硝酸ナトリウムが原因とされています。さらにアメリカでは、化学調味料などに含まれる旨味成分のグルタミン酸ナトリウムも頭痛を引き起こす要因として問題視されています。人工甘味料のアスパルテームも、血管拡張を起こすと言われています」

少量なら問題はないそうなので、片頭痛が気になる人は習慣的に摂り過ぎないように注意しましょう。また、「赤ワインとチーズには『チラミン』という成分が含まれており、これが体内で蓄積されると、頭痛の原因になる」といわれているそうです。お酒を飲むときのおつまみにも気を遣いたいところですね。

対処法が180度変わる! 緊張型頭痛とは?

片頭痛なら患部を冷やしますが、「緊張型頭痛」だと対処が180度変わるそう!

「長時間同じ体勢を続けると、首や肩の筋肉がこわばります。すると血管が圧迫されて血流が悪くなり頭痛が起こるのですが、これが緊張型頭痛と呼ばれるもの。こちらは収縮した血管を広げるために、温めなければなりません」

対処がまったく異なる片頭痛と緊張型頭痛、見分ける方法は「おじぎ」だそう。頭を下げたときに痛みが大きくなるなら片頭痛、痛みが変わらなければ緊張型頭痛です。では、緊張型頭痛の具体的な対処方法とは?

「マッサージや温かいお風呂で、筋肉の緊張をほぐしてあげましょう。コーヒーや紅茶など、カフェインの含まれた飲み物は血管を収縮する働きがあるので避けてください」

岡田先生によると「緊張型頭痛を片頭痛と勘違いして患部を冷やしてしまうと症状は悪化しますので、どちらのタイプなのか判断することが重要」だそうです。

無理をせず病院へ行くことも大切!

「老若男女問わず、頭痛には大きな病気が隠れていることがあります。普段と違う痛みを感じたり、異常な痛みがあったりするときは、我慢せずにすぐに病院へ行きましょう。内科や神経科のほかにも頭痛を専門とした頭痛外来を設けている病院もありますので、調べてみてください」

片頭痛は原因の特定がしづらい厄介なものですが、生活習慣を見直せばかなり軽くなることもあるそう。心当たりがある場合は、食生活から見直してしてみましょう!

取材協力: マオクリニック 院長 岡田昌子先生

東京女子医科大学卒業後、同大学院卒業。東京女子医大病院、山王病院、聖路加国際病院予防医療センター勤務を経て開業。医学博士・内科医、日本内科学会認定内科医、日本アロマセラピー学会認定医、日本抗加齢医学会専門医といったさまざまな資格を持ち、診療内容は一般内科、皮膚科、美容医療と多岐にわたる。

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