大人美容にはオイルが◎ 積極的にとりたいオイル4選

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ウレハダ編集部

大人美容にはオイルが◎ 積極的にとりたいオイル4選

油分や脂肪分は、摂取すると太ってしまうので、美容の大敵とイメージが強いですよね。しかし近年、ココナッツオイルやエゴマ油、亜麻仁(アマニ)油などの上質な油が、ダイエットや物忘れ、老化防止など、さまざまな効果をもたらすと話題になっています。

そこで、美養フードクリエイターの岩田麻奈未さんに“いい油”がもたらす効果や摂取方法について、お話を伺いました。

“いい油”は体に欠かせない栄養素!

「脂質は、私たちが生きていくために欠かせない5大栄養素のひとつです。脂質の種類によっては、脂肪として蓄積されやすいものも存在しますが、良質な脂質は細胞膜の材料になったり、血液や血管、皮膚の健康を保ったりする働きがあります。そのほかに、ストレスを和らげる効果もあるので、忙しい現代女性にこそ、しっかりと摂っていただきたい栄養素ですね」

脂肪になりやすい油は、どのようなものに含まれているのでしょうか?

「肉の脂は脂肪として蓄積されやすく、摂り過ぎると血液の健康を害するといわれています。また、必須脂肪酸である『リノール酸』も、摂りすぎるとアレルギー症状を悪化させる原因に。『リノール酸』は大豆油やコーン油に多く含まれているので、外食や市販の揚げ物に注意しましょう。良質な油でも時間が経過すれば酸化してしまいます。スナック菓子や揚げパン、ご自宅で揚げた天ぷらであっても、時間が経った油物は避けたほうがよいでしょう」

積極的に摂りたい“いい油”はこちら!

亜麻仁油

「オメガ3系列の必須脂肪酸『α―リノレン酸』を多く含むのが特長。体内で血液をサラサラにしてくれる『DHA(ドコサヘキサエン酸)』や『EPA(エイコサペンタエン酸)』に変換されることでも知られています。また、女性ホルモンに似た働きをする『リグナン』を含むため、PMSや生理痛にお悩みの方にもおすすめです」

エゴマ油

「『α-リノレン酸』のほか、抗酸化作用が高いエゴマ由来の『ルテリオン』を多く含んでいます。『α-リノレン酸』と『ルテリオン』の相乗効果でアレルギーの緩和に役立つと言われています」

ココナッツオイル

「主成分の『中鎖脂肪酸』は、肝臓で『ケトン体』に変換されます。この『ケトン体』は、脳や筋肉のエネルギーになるほか、体に備わっている抗酸化酵素を活性化させる働きも。アンチエイジング効果が期待できる油として注目されています」

エクストラバージンオリーブオイル

「ヨーロッパでは、オリーブ由来のポリフェノールを含む抗酸化力の強い油として認められているオリーブオイル。主成分の『オレイン酸』が、そのまま大腸に届き、油膜のように広がって糖や脂肪の吸収を穏やかにします」

“いい油”を効率よく摂取する方法は?

健康に役立つ油は、いったいどのように摂取すればよいのでしょうか?

「亜麻仁油とエゴマ油に含まれる『α-リノレン酸』は非常に酸化しやすい成分。ドレッシングなど非加熱で使い、開封後は冷蔵庫に入れて早めに使い切りましょう。オリーブオイルとココナッツオイルは、加熱調理も可能ですよ」

健康や美容のためにも、今使っている油を“いい油”に置き換えて生活することがオススメです。

取材協力:美養フードクリエイター 岩田麻奈未さん

中医薬膳師、健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。大学卒業後、4年間の会社勤務を経て「Manami’s Kichen(マナミズ キッチン)」を開校。パリの料理学校「Ecole Ritz Escoffier(エコール リッツ エスコフィエ)」でフランス料理を学んだ後、「本草薬膳学院」にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。著書に『ヤセ菌が増えて太らない食べ方』(自由国民社)がある。

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