滑舌だけでなく小顔効果も! アナウンサー直伝・声の若返りトレーニング

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ウレハダ編集部

滑舌だけでなく小顔効果も! アナウンサー直伝・声の若返りトレーニング

目と手は年齢をごまかせないと言われますが、“声”も人の年齢や印象を大きく左右します。前回、フリーアナウンサーで声のアンチエイジング研究家でもある土井里美さんに、声を美しく保つ秘訣を教えていただきました。

前編に続き後半では、美声に効く腹式呼吸と、滑舌をよくする「あいうべ体操」についてご紹介します。

腹式呼吸で、通りのよい元気な声に!

「若々しくて美しい声を出すポイントは腹式呼吸です。美声に効く腹式呼吸を身につけると、呼吸がしっかりして、よく通る元気で明るい声が出るようになります」と土井さん。

<美声に効く腹式呼吸>

1:おへそから指4本下の辺りに、膨らませていない風船があると想像してください。

2:口を閉じ、鼻から息を吸って下腹を膨らませます。そのとき、1の風船に空気をたくさん入れるイメージで息を吸うのがポイントです。

3:息を吐きながら、声を出します。腹横筋(※)でステップ2の風船を押して、息を吐き切るイメージで。
※腹横筋はみぞおちから恥骨までの範囲を、内臓を取り巻くように走っています。咳をした時に力が入る部分で、おなかを凹ませるときに使われる筋肉です。

4:再び息を吸って下腹をふくらませ、息を吐きながら声を出します

話すときは常にこの呼吸を意識すると、元気で若々しい声を保てるそうです。なお、腹式呼吸ができない方や苦手な方は、下記の「ドローイン」をして、おなかを動かす方法を身につけましょう。

<ドローイン>

1:サイズが小さいパンツを履くときのイメージで、息を吸っておなかを引っ込ませて約30秒キープ。そのとき息は止めず、普通に呼吸をします。

2:30秒経ったら力を抜きます。このとき、おなかがポンと出れば、しっかりおなかを動かせている証拠です。

「ドローインでおなかが上手に動かせるようになると、腹式呼吸をしながら声を出すことができるようになります。ドローインはもともとプロスポーツ選手がトレーニングのひとつとして取り入れている体幹トレーニングなので、習慣的におこなうと筋力がついて代謝も上がりますし、おなかまわりもすっきりしてきますよ」

滑舌をよくする「あいうべ体操」は、スッキリ小顔効果も!

滑舌をよくするには「あいうべ体操」というトレーニングが効果的だとか。

「『あいうべ体操』はもともと、口呼吸を鼻呼吸に改善させるために矯正歯科で行っている体操です。口のまわりの筋肉をよく動かすので、表情筋や舌の筋肉などが鍛えられ、滑舌もよくなってきます。顔全体がよく動くと表情も豊かになりますし、下あごがスッキリして小顔効果も期待できます」

<あいうべ体操>

1:「あー」と口を大きく開く。

2:「いー」と口を大きく横に広げる。

3:「うー」と口を強く前に突き出す。

4:「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす。

このステップ1~4を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けるそうです。また「適度な湿度を保つこと、首元を冷やさないように気をつけることも大切」と土井さんは言います。

美しい声のためのトレーニングは、声が若返るだけでなく、おなかがスッキリしたり、小顔になったり、いいことがたくさんあるのですね! 皆さんも今日から声のエイジングケアを始めて、実年齢以上の若さを手に入れてくださいね。

取材協力:フリーアナウンサー・声のアンチエイジング研究家 土井里美さん

元新潟放送アナウンサー。2時間半の午前生ワイド「土井里美のヨコハマろはす」パーソナリティ(ラジオ日本)、「スポーツオンライン」(朝日ニュースター)、他多数出演。2013年4月より、声のエイジングケアの観点からの講座をスタートさせ、都内でレッスンを開催。会社員、主婦、会社経営者、日本語教師、コンサルタント、料理研究家など様々な職種の方が受講している人気講座に。2級FP技能士、日本抗加齢医学会正会員、東京YMCA国際ホテル専門学校 非常勤講師(ビジネスコミュニケーション)。

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