注目のスーパーフードの一つである「マキベリー」をご存じでしょうか? 実は、抗酸化作用で知られる人気の「アサイー」よりもアントシアニンが豊富で、健康と美容にいいんです。このマキベリーとは、いったいどんなフルーツなのでしょうか? 料理研究家でアンチエイジングアドバイザーでもある藤沢セリカさんに教えてもらいました。
「マキベリーは、チリ南部のパタゴニア地方に自生しているフルーツです。アサイーと違って栽培ができないため、大変貴重なものになっています」
その特徴はアントシアニンの多さだと藤沢さんは言います。
「マキベリーに含まれるアントシアニンはアサイーの約30倍も多いことで知られ、目の健康やエイジング予防、抗酸化作用があるといわれています」
そのほかにも、マキベリーには健康維持に重要なビタミンAやビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類のほか、ミネラルや食物繊維も豊富に含まれているそうです。
「こうした栄養素を効率よく摂取するには、本来は生でいただきたいところ。しかし、現在日本では生のマキベリーを手に入れることが難しく、パウダーや液体などの加工食品が主です。最近はさまざまな製品が出回っていますが、マキベリーを初めて使う方は20グラム前後の小さめサイズのパックから始めるとよいでしょう」
それでは下記、藤沢さんがオススメするマキベリーを使った簡単レシピをご紹介します。
「マキベリーはほかのベリー系フルーツと相性バツグンです。なかでも私が注目しているのが、『ゴールデンベリー』。ビタミン類などの栄養成分が豊富な食用のホオズキです。このゴールデンベリーと小さじ1杯程度のマキベリーをヨーグルトに入れていただきます。また、ヨーグルトにローハニーと好きなフルーツを入れ、小さじ1杯程度のマキベリーを入れてもおいしいですよ。私は毎日の朝食として食べています」
「マキベリーはほのかな甘みがあるため、ドレッシングに入れても◎。マヨネーズにマキベリーをお好みで加えると、きれいなピンク色になります。また、ビネグレットソース(フレンチドレッシング)に小さじ1杯のマキベリーを入れるのもオススメです。華やかな色合いになって、見た目も美しいドレッシングになりますよ」
なお、抗酸化作用が期待できるマキベリーは、体が元気に活動を始める朝に摂取するといいのだそう。
「スーパーフードは食べ続けないと効果を実感できません。一般的に3ヶ月前に食べたものが体に現れてくるといわれるので、最低でも1シーズンくらいはマキベリーを積極的に取り入れ続けてください。半年も経てば、きっと体への変化が感じられると思いますよ」と藤沢さん。
ヨーグルトやスムージーだけでなく、ドレッシングにも活用できるマキベリー。気軽に取り入れて、健康的な体を手に入れましょう!
アンチエイジングアドバイザー、ハーブコーディネータ。ーパティシエ、フレンチのシェフのもとで経験を積んだ後、バリ島、タイ、カリフォルニア等の様々なレストランで修行。ハワイ滞在を機に、本格的に料理研究家としての活動を開始。著書に『The ハワイアンパンケーキレシピ』(河出書房新社刊)、『ジャーでかんたん! デトックスウォーター』(河出書房新書)、料理担当書に『ワインの図鑑』(マイナビ)などがある。
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