飲むだけできれいが叶う!? 日本酒のパワーがすごい

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ウレハダ編集部

飲むだけできれいが叶う!? 日本酒のパワーがすごい

冬場は温かい日本酒を飲む機会が増えますよね。日本酒は美容や健康によさそう…とは知っていても、具体的にどんな効能があるのか、ご存じですか?

美養フードクリエイターの岩田麻奈未さんによると、日本酒は上手に取り入れると、驚くほどのパワーを得られるそう。今回は、日本酒の種類や作り方、美容&健康効果について聞きました。

「日本酒」の味は、なぜ種類によって大きく異なる?

「日本酒とは、米と麹を原料とした醸造酒のこと。ワインやビールなどと同様に原料を発酵させるのが特徴で、『米を麹で発酵させたお酒』を指します。使用する米や水、温度、麹菌や酵母の種類など、醸造している場所や気候、材料の違いによって、その味は大きく変わります」

「日本酒」と言ってもさまざまな種類がありますが、どのように違うのでしょうか?

「日本酒には『大吟醸』、『純米吟醸』、『本醸造』など、さまざまな種類があります。ご飯用の米は、精米されて真っ白な状態ですよね。それと同じように、日本酒造りの米も玄米を削って使用します。ご飯用の白米が10%程度削られるのに対して、酒造用は60%から30%ほど削られるのですが、その削り度合いや醸造アルコールの添加の有無によって、細かく種類が分けられているんです」

岩田さんによると「たとえば『大吟醸』は玄米を50%以下に削り、麹を全体の15%以上加え、若干のアルコールを添加し、低温でゆっくりと発酵させたもの。『純米吟醸』は、玄米を60%以下に削り、麹を全体の15%以上加え、アルコールを添加せずに作られた日本酒を指します」とのこと。

日本酒が美容&健康に良い理由は含まれる「栄養素」にアリ!

日本酒には、どのような栄養素が含まれているのでしょうか?

「発酵過程で分解された米には、多くの栄養素が含まれています。人間の体に欠かせないアミノ酸やポリフェノールなど、美容&健康に効果を発揮する栄養も豊富です」

岩田さんによると、日本酒に含まれるそれらの成分は、私たちの肌や体にさまざまな効果をもたらしてくれるそう!

美容への効果

「日本酒はワインに比べ、約20倍のアミノ酸が含まれていると言われています。アミノ酸にはさまざまな種類がありますが、日本酒にはアラニンやグルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシンなど、多くの種類がバランスよく含まれているのが特徴です。アミノ酸は、肌のハリや潤いを保つコラーゲンや筋肉の材料となる成分。お酒を飲みながら、美肌によい影響があるのは嬉しいですね」

健康への効果

「日本酒に含まれるポリフェノールには、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、善玉コレステロールを増やす働きがあります。また、ほかのお酒よりも保温効果が高く、体が長くぽかぽかと温まりやすいのが特長です。血行促進に一役買ってくれるので、寒い季節にピッタリですね」

飲み慣れなくても飲みやすい、日本酒カクテルの作り方

では、どんな飲み方が体によいのでしょうか?

「体がより温まるのは熱燗です。ただし、日本酒はアルコール度数が高いので、飲む量はほどほどにしましょう。また、お酒の弱い方は、アルコールの分解を早める働きもあるトマトジュースやオレンジジュースを日本酒と1:1程度で割って、日本酒カクテルにするもオススメです。日本酒を飲むときは1日1合までが適量と言われているので、適量を守って楽しんでくださいね」

以前は、サラリーマンのお酒というイメージが強かった日本酒ですが、女性の美容と健康を支える栄養素がたっぷり! 寒さ対策にも活用できるので、冷え性の方はぜひ習慣に取り入れてみましょう。

取材協力:美養フードクリエイター 岩田麻奈未さん

中医薬膳師、健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。大学卒業後、4年間の会社勤務を経て「Manami’s Kichen(マナミズ キッチン)」を開校。パリの料理学校「Ecole Ritz Escoffier(エコール リッツ エスコフィエ)」でフランス料理を学んだ後、「本草薬膳学院」にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。おいしく食べて心も体もきれいになる食スタイルを提案する。

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