「漢方」は中国の伝統医療(中医学)が日本に伝わり、環境や日本人の体質に合わせて独自に発達してきたものです。
そのため、現在主流である「西洋医学」と日本で独自に発展してきた「漢方医学」の性質は大きく異なります。
たとえば「西洋医学」では、頭が痛い時「痛みを抑える頭痛薬を処方する」のが一般的です。
しかし「漢方医学」では痛みのある”頭”だけを診ることはありません。
すべての器官はつながっているという捉え方から、全身の不調を問診し、「頭痛が起きにくい体をつくる」ため、漢方薬や生活習慣の改善などの方法を考えます。
漢方の考え方では人間の体に、自分で回復する力が本来備わっていると考えますが、不規則な生活や偏った食事などを続けていると、その力は徐々に衰えていきます。
すると、体調不良を起こしたり病気にかかりやすくなったりするだけでなく、なかなか健康な状態に戻れなくなってしまうのです。
このような状態にならないように自己回復力を高めておくことが重要で、そのために毎日の生活に取り入れていきたいのが「養生」です。
ここでは、養生を「食養生」「体養生」「心養生」の3つに分けて考えてみましょう。
「食養生」とは、バランスの取れた食生活を送ること。
中国には「医食同源(いしょくどうげん)」という言葉があり、日頃からバランスのとれた食事をとって病気を予防・治療することを表します。
この考え方に基づいた食事が「薬膳」です。
薬膳には、自分の生まれた土地の食材や旬のものを取り入れるという「身土不二(しんどふじ)」や、食べ物の皮や葉などを丸ごと食べる「一物全体(いちぶつぜんたい)」といった種類があります。
さらに、食材の組み合わせや体質に合わせた調理法によって、食養生の効果をアップさせることができます。
それがバランス良く食事を摂るための知恵である「五味(ごみ)」「五性(ごせい)」「五色(ごしょく)」です。
「五味(ごみ)」「五性(ごせい)」「五色(ごしょく)」の3つを意識すると、毎日の食事における栄養バランスが向上し、体が持つ自己回復力を高めていくことができます。
薬膳の「五味(ごみ)」「五性(ごせい)」「五色(ごしょく)」の考えを元に食養生を行い、体の自己回復力を高めましょう。
「体養生」は、疲れた体を休めたり、質の良い睡眠をとること。
睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、イライラしたり、精神的にも不安定な状態になってしまいがちです。
体が疲れているときは無理をせず、ゆっくりと休みましょう。
また適度な運動を行うのも大切です。
適度な運動で新陳代謝を上げ、血流を促すことで、体はきちんと栄養を取り込んだり老廃物を排出したりします。
さらにツボ押しを取り入れるのもオススメ。
ツボを押すことで体の内部を流れると言われる「気」や「血」のめぐりが促されます。
すると刺激が内臓まで届き、体の深い部分の症状が緩和されると言われています。
「心養生」は気分転換をしてストレスをためないことです。
心と体は密接に結びついています。
イライラしたり悩んだりすると、ホルモンバランスや免疫の働きが崩れ、不眠や肌荒れの原因になることも…。
心養生ではリラックスした生活を心がけることがポイントです。
リラックスの方法として、「入浴」や質の良い「睡眠」をとることがオススメです。
入浴すると体が温まるのはもちろん、身体に浮力がはたらきます。
身体が温まると血行も良くなり、新陳代謝が活発になります。すると、体内の老廃物や疲労物質の除去が出来、コリがほぐれて体が休まります。
また、浮力がはたらくことで体重が約10分の1になり、筋肉の緊張がほぐれ、心身のリラックス効果があります。
また当たり前のことですが、しっかりと睡眠をとることが、ストレスをためないためにも大切です。
質の良い睡眠にはコツがあります。
以下を参考にしてみてください。
出典:おうち漢方
また漢方の「人間が本来持っている力を活かす」という考えは、体だけでなく肌にも応用することができます。
わたしたち再春館製薬所は、漢方の理念を基に肌本来の力に着目して化粧品を開発しました。
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大学院で薬学を専攻し、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年で漢方事業部で薬剤師として従事。その後現在は、老化研究所所長として、漢方理念を活かした研究に注力している。