風邪をひきやすい、寒くておなかが弱くなる、冷えて眠れない…。
冬の不調を未然に防ぐためには、冷えない体を作ることが大切です。
「冷えは万病の元」といわれるように、体が冷えると、私たちの体にさまざまな不調をもたらします。
今回は、冷えにくい体をつくるために、4つの冷えタイプをもとに冷え症の改善方法をお伝えします。
冷え症は、いくつかのタイプに分けることができます。
まずは、自分の冷えの特徴を理解することから始めましょう。
このような方は全身が冷えています。
筋力不足で熱を発生させる機能が弱いため、免疫力が低下したり、風邪をひいたりしやすいのが特徴です。
全身型におすすめの対処法
「全身型」は熱を生み出す力が弱いため、熱を生み出すための体力をつけましょう。
上記の項目に当てはまる方は、体の表面よりも内臓が冷えているタイプ。
体が冷えを感じると、血液が集まるのは内臓なので、体の中心で十分な熱を生み出せなくなります。
内臓型におすすめの対処法
「内臓型」は胃腸の機能が弱っているので、その働きを正常に戻してあげましょう。
このような症状は、熱の循環が滞って下半身が冷えている証拠。
下半身の冷えはデスクワークなどによる筋肉のこわばりが原因。
放っておくと坐骨(ざこつ)や股関節、ひざなどに痛みが出やすくなります。
一方で、上半身に熱が偏り、のぼせて頭がボーッとすることも。
下半身型におすすめの対処法
「下半身型」は下半身の筋肉が硬直していることが原因なので、こり固まった筋肉をほぐしてあげましょう。
こんなお悩みがある方は、体の末端まで熱が届かず手足の先が冷えているタイプ。めぐりが悪く、体の隅々まで熱を運べません。
どんなに温めても熱が逃げてしまい、慢性的に不調や不眠に悩まされやすい傾向があります。
末端型におすすめの対処法
「末端型」は体全体に熱が届いていないため、体を温めて血行を良くしてあげましょう。
冷え症の4つのタイプの特徴や対処法についてお伝えしましたが、冷え症の全てに共通する要因は「運動不足」や「ストレス」だと言われてします。
以下でどのタイプの方にもおすすめできる冷え症の改善方法についてご紹介します。
ランニングや水泳などの有酸素運動は、血流の改善や代謝をあげる効果が高いため冷え症に効果的です。
なかなか運動の時間が取れないという方は、通勤や普段の買い物など、歩く時に全身を使いながら歩くことを意識しましょう。
手を大きく振ったり、大股で歩いたりすることで、効率よく体温を上昇させることができます。
体を動かすことで、心もリフレッシュできます。
お風呂に浸かることも、血のめぐりが良くなり、新陳代謝が活発になるので、冷え症に効果的です。
また自律神経を整える働きもあるので、リラックス効果もあります。
ただし、半身浴や長風呂は汗をかくことで体が冷えてしまうことがあるので注意が必要です。
お風呂に入る時は以下の順番で入浴すると良いですよ。
まず頭や体を洗う前に、熱めのお湯(41~42℃)に首まで5分程度浸かりましょう。
その次は、胸のあたりまで5分程度浸かります。
体を洗ったあとは、最後に1~2分入って体を温めると、体が保温されるので、冷え症に効果的です。
冷え症を改善するには、体の内側から体を温めてくれる食べ物を取ることも大切。
食べ物には、体を温める働きがあるものと、体を冷やす働きがあるものがあると言われています。
冷え症の方は、体を温める働きのある食べ物を積極的に取るようにしましょう。
にんじん、かぼちゃ、生姜、シナモン、トウガラシ、など
体を温める働きのある食べ物は「薬味類」「根菜類」「寒い地方でとれる食べ物」「黒い食べ物」と覚えておきましょう。
みかん、とうふ、いちご、バナナ、トマト、アスパラガス、白砂糖、オリーブオイル、ごま油、など
体を冷やす働きのある食べ物には「暖かい地方の食べ物」「生野菜」「白い食べ物」と覚えて起きましょう。
また、冷えのタイプ別にもおすすめの食べ物があります。
ぜひご自分の冷えタイプに合わせて、以下の食べ物を献立に取り入れてみましょう。
タンパク質を多く含む鶏肉には胃腸を温める作用があり、内蔵型の方に特に効果的です。
また 、タンパク質とビタミンB6は、体内で熱をつくる筋肉を増やす働きを強化できますが、その両方を含むオススメの食べ物がサバと納豆です。
「全身型」「内臓型」冷え症におすすめのレシピは以下です。
エビや生姜、カボチャには、温熱性かつ血液の循環を 促進するビタミンEが豊富に含まれています。体内の隅々まで熱をめぐらせて、下半身や末端の冷えを改善します。
「下半身型」「末端型」冷え症におすすめのレシピは以下です。
体の冷えは体だけでなく肌にも影響を及ぼします。
寒さを感じると人間の体は体温を保とうとして血管を縮ませるため、血の巡りが悪くなります。
すると、血行不良で代謝が鈍り、お肌のターンオーバーも乱れやすくなってしまうからです。
また冷えは、以下のように様々な形で肌に影響を及ぼします。
そのため、冷え症の対策をすることはもちろんのこと、お肌にも気を配る必要があります。
しっかりと保湿をして、肌の潤いを逃さないようにしましょう。
そしてスキンケア用品にお悩みの方は、ドモホルンリンクルがおすすめです。
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大学院で薬学を専攻し、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、研究に従事。永遠のテーマである漢方の自己回復力を科学する研究に責任者として取組み、自己回復タンパク(HSP)の化粧品への初めての応用に成功。2012年-2016年で漢方事業部で薬剤師として従事。その後現在は、老化研究所所長として、漢方理念を活かした研究に注力している。