太っているわけではないのに、なぜか二重あごになってしまう…こんなお悩みをお持ちの方もいるのでは? フェイスラインがたるんでいると、年齢よりも老けた印象も与えかねません。実は、体重増加、肌のたるみではない、意外な二重あごの原因があるのです。
「二重あごになってしまう要因の一つは、睡眠中の噛みしめです」
こう話すのは、骨格矯正サロン「芝崎プロポーション&ボディケア」の院長・芝崎義夫先生。
「エラの辺りに触れた状態で、歯を食いしばると、グッと盛り上がる筋肉があります。これは『咬筋(こうきん)』と呼ばれ、物を噛むときに使う筋肉です。左右の咬筋が緊張すると、あご下の筋力が弱まってしまい、結果的にたるんでしまうのです。ちなみに、人間は体重の約3倍の力で噛みしめるといわれています」
無意識に強く噛みしめてしまう理由は、心理的ストレスや寝具が体に合っていない、顔がゆがんでいて噛み合わせが悪いなどさまざま。
「噛みしめることで体に負担がかかると、何度も寝返りを打って、自立神経が興奮状態に…。寝返りを打ちすぎると熟睡できず、疲れが残ってしまいます。翌朝に疲労感がある方は、二重あごの危険性が高いといえます」
では、どうやって睡眠中の噛みしめを防げばいいのでしょうか?
「最も簡単な対策は、オーダーメイドのマウスピースをつけて、仰向けで寝ること。ただし、これはあくまでも応急処置的な方法です。噛みしめの原因であるストレスを解消したり、あごや頭蓋骨など全身のゆがみを直したりしない限り、根本的な解決にはなりません」
二重あごを直そうと、セルフケアのフェイスマッサージを取り入れる方もいますが、芝崎先生によれば、これはあまり効果が期待できないそう…。
「痩せているのに二重あごの方は、筋力や骨格のバランスが崩れていることがほとんど。自分で改善するのは難しいので、専門家に相談するのがよいでしょう。とはいえ、ストレス発散にも体のゆがみの軽減にも効果的なのは、日頃から体を動かすことが一番です。全身の筋肉を使って、ストレッチや運動をすることを心がけてください」
ただのたるみかと思いきや、ストレスや体のゆがみなど、奥が深い二重あごの原因。気になる方は、まずは一度専門家に診てもらいましょう!
骨盤矯正・O脚矯正・小顔矯正・あごの噛み合わせ・健康改善・内臓リフレ・頭皮ケアの施術を行う骨格矯正サロンで院長を務める。骨格のゆがみをダイレクトに手技のみで矯正する画期的なテクニックは、TV雑誌などのマスコミにも大々的に取り上げられる。TBSのテレビ番組「ワンダフル」ではレギュラー出演を果たし、現在の骨格矯正ブームの先駆けとなった。2016年4月から東京、沖縄の2カ所で施術を行う。
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