ツヤ&コシを取り戻して美しい髪へ! 毛髪を若返らせる生活習慣

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ウレハダ編集部

ツヤ&コシを取り戻して美しい髪へ! 毛髪を若返らせる生活習慣

年齢を重ねるにつれて気になってくるのが、髪のツヤやコシ。髪がパサパサしていたり、ボリュームがなかったりすると、年齢よりも老けた印象を与えることも…。

そこで、「サロン・ド・リジュー」代表で毛髪診断士の永本玲英子さんに、髪のツヤやコシを取り戻す生活習慣について聞いてみました。

毛髪内部の水分、油分、タンパク質のバランスが影響

そもそも、なぜ髪のツヤやコシはなくなってしまうのでしょうか?

「毛髪内部の水分と油分のバランスが崩れ、タンパク質が減少すると、髪のツヤやコシがなくなってしまいます。また、加齢により髪の成長をつかさどる毛母(もうぼ)細胞が栄養不足になると、髪が細くなって『髪痩せ』と呼ばれる状態に。ハリやコシがなくなります」

ドライヤーの熱やカラーリング・パーマを繰り返すといった髪への直接的なダメージ以外にも、紫外線や加齢、ホルモンバランスの崩れ、生活習慣も髪の状態に大きく影響するそうです。

「加齢を止めることはできませんが、生活習慣を変えることはできます。環境だけでなく体内も整えることが、髪だけでなく健康そのものにつながりますよ」

毛髪診断士オススメの“美髪習慣”

それでは、永本さん直伝の髪を若返らせる生活習慣をご紹介します。

食事編

「髪は食べたものからつくられます。無理なダイエットを続けると髪に栄養が行き渡らなくなり、髪が抜けたり細くなったりしてしまう原因に…。良質な油や大豆、肉、魚、緑黄色野菜など、バランスの取れた食事を心がけましょう」

健康的な髪をつくるために、特に摂取したい栄養成分は以下のとおり。

  • タンパク質…髪の主成分であるタンパク質は必須。豆腐や納豆、味噌などの国産の大豆製品と肉、魚などをバランスよく摂取する。
  • ビタミンB群…新陳代謝を正常に保ち、タンパク質の生成を助ける働きがある。レバーや豚肉などに多く含まれている。
  • 必須ミネラル…加齢に伴って、外部からの摂取が必要になる栄養分。髪の成長を促す女性ホルモンのバランスを整え、甲状腺ホルモンの分泌を活性化する。昆布やひじきなどの海草類が代表的。

睡眠編

「睡眠は6~7時間は取りたいところ。遅くとも深夜の12時までに寝るのがベストです。睡眠には眠りの浅いレム睡眠と、眠りが深いノンレム睡眠があります。副交感神経が最も活発になり、成長ホルモンが分泌されるのは、ノンレム睡眠のとき。ノンレム睡眠を深くしっかりとることができるよう、睡眠の質にも気をつけましょう」

質のいい睡眠を得るには、交感神経を副交感神経へとスイッチを切り変える作業がポイント。

「たとえば、アロマを利用したり、寝る前の30分程度はテレビやパソコン、スマホなどの電磁波が出るものをオフにしたりするのがオススメです。頭と首に合った枕選びにも気を遣いましょう。また、睡眠前にシャンプーしたほうが、マッサージ効果により眠りを誘発できますよ」

運動編

「健康な頭皮と髪のために必要なことは、健康な肉体と精神に必要なものとシンクロします。心身共に健康な体にしか健康な髪は育たないからです。もちろん、エイジングは最大の問題ですが、加齢と戦えるだけの心身づくりやストレス解消のためにも運動は欠かせません」

代謝を高めるには筋肉が重要。運動によって血行が促進されると、毛細血管が髪に必要な栄養をしっかりと運ぶことができます。

「体の代謝は加齢とともに落ちていくので、週に1~2回のトレーニングと毎日のストレッチを行いましょう。背中と大腿部に大きな筋肉があるので、スクワットがオススメです。腹筋と背筋を各30回ずつ、スクワット15回を目安にできるといいですね」

美しい髪をキープするには、ダメージを軽減するだけでなく、体の内側からケアしていくことが大切なんですね。睡眠の質に着目した飲料などを上手く活用し、毎日の生活習慣を見直して、髪が若返りやすい環境に整えていきましょう。

取材協力:メディカルヘアケア サロン・ド・リジュー代表 永本玲英子さん

「サロン・ド・リジュー」代表で毛髪診断士・日本抗加齢医学会正会員・日本健康医療学会健康医療コーディネーター。美しい髪作りを目指し、本物のヘアケアとスカルプケアを追求。医師の監修に基づいた日本初のヘアケアとスカルプケアに特化したサロンを主宰。テレビ、ラジオ、雑誌などへの出演も多数。著書に『頭皮毒デトックス 地肌力がみるみる再生!』(コスモトゥーワン)、『頭皮で解決!髪のエイジング・トラブル』(産業編集センター)、『デトックスで美髪になる!―10歳若返る艶髪 』(Gakken Mook)がある。