かけ方に原因が? ドライヤーで髪を傷ませないコツ

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ウレハダ編集部

かけ方に原因が? ドライヤーで髪を傷ませないコツ

洗髪後のドライヤーは意外と難しいもの。髪が長い人ほど時間もかかり、適当に乾かすと毛先は乾いても、根元は湿ったままという場合も…。しかし、そのうち乾くからと洗ったままにしておくと、ダメージの原因にもなりますよね。

そこで髪を傷ませないドライヤーのかけかたを、南青山の美容院「CLARICA & STRAMA(クラリカ アンド ストラマ)」のトップデザイナー・高橋唯子さんにお聞きしました。

髪が傷む原因!? ドライヤーと自然乾燥はどちらがいいの?

高橋さんいわく、「洗髪後の髪はダメージに非常に弱い」そうです。

「洗った直後の髪は、過剰に含んだ水分のせいで、キューティクルが開いたままの状態。キューティクルには髪のツヤを保つほかに、外部の刺激から髪を守る役割もあります。そのため、一刻も早くキューティクルを閉じる必要があるのです。そのためにはきちんとドライヤーをかけて、過剰な水分を逃がし、元の状態まで戻してあげることが大切。また、濡れたままの髪を長時間放っておくと、雑菌が繁殖してニオイの原因にもつながります」

不衛生な状態は髪にも肌にもよくありませんよね。しかし、「水分を逃がす」というと、髪がパサパサになってしまうイメージがあるのですが…。

「もちろん乾かし過ぎはNG。オーバードライといって、髪に必要な水分まで失った状態になります。ドライヤーの熱も当て過ぎると傷みの原因になりますから、長時間の使用は避けたいですね」

ツヤ髪を作る! 髪を傷ませないドライヤーのかけ方

髪を傷ませないためには、ドライヤーのかけ方が重要! ですが、その前のタオルドライも気を付けるポイントがあるそうです。

「まずはタオルドライをしっかり行ってください。根元部分はゴシゴシと強くこするのではなく、押さえるようにして水分を取ります。毛先をタオルで包んで、やさしく叩くようにしてください。髪から水が滴り落ちない程度まで乾いたら、ドライヤーをかけます。ドライヤーの熱もダメージにつながりますから、必ず髪から15~20センチ離して、まずは根元から中間までをまんべんなくかけるようにします」

このとき、1カ所に集中して熱を当ててしまうと、頭皮や髪に温風が当たり過ぎて、火傷のような状態になってしまうので、まんべんなくかけるようにしましょう。

「根元から中間までが乾いたら、毛先にドライヤーをかけます。キューティクルは、下に向かって開いているので、これを閉じるために温風が上から下へ向けて流れるように、上からかけましょう。全体が乾いたら、最後に冷風をかけるとツヤが出ます」

傷みやすい髪にはトリートメントの併用が効果的!

洗い流さないトリートメントなど、髪を保護する商品がたくさんありますが、これらを使うこともとても有効なのだそうです。

「タオルドライの後にキューティクルを保護するトリートメントを塗ると、ドライヤーの熱によるダメージも防げるのでオススメです。ほかにも椿オイルなどを使うのであれば、トリートメント同様、タオルドライの後に塗ってからドライヤーをかけるといいですよ」

これからの時期は、乾燥による髪の傷みも気になります。ロングヘアは特に億劫なドライヤーですが、正しいかけ方をマスターして、きれいなツヤ髪を保ちましょう!

取材協力:CLARICA & STRAMA トップデザイナー 高橋唯子さん

国際文化理容美容専門学校卒業。意識の高いヘアデザインを生み出し、女性のかわいらしさを見つけるのが得意。ヘアケアチームリーダーとして、豊富な知識量と的確な診断により、お客様からも高い支持を得ている。