第1回でご紹介したように、顔の筋肉をトレーニングすることをフェイスニングと呼びます。顔の筋肉を鍛えることで、肌の新陳代謝が上がり、シワやたるみなどの肌トラブルの解決に役立つそう!
今回から、30代、40代の女性が抱えがちなお悩みについて、「ソシエテ ヴィザージュ」代表の犬童文子さんに笑顔美人になるフェイスニングの方法を教えてもらいました。
悩み
写真を撮られるのがとても苦手です。意識して笑顔をつくっても、どこかこわばった表情になってしまいます。自然な笑顔で写真に写れるようになるには、どうすればよいでしょうか?
せっかくの楽しい思い出の写真も、写真写りが悪いと、残念ですよね。
これは「顔全体がこわばってしまうことが原因です。まずは基本の“全顔フェイスニング”を行いましょう。このトレーニングは、フェイスニングのなかでも覚えやすく簡単です。顔全体の筋肉を和らげて、血液の流れをよくしましょう」と犬童さん。
さっそく「全顔フェイスニング」の方法を教えてもらいましょう!
「ポイントは動きをゆっくり行うことです。筋肉は1本ではなく、たくさんの筋繊維が集まってできています。ですからすべての筋繊維に刺激を与えるためにゆっくりと動かすことが必要です」
1:顔の筋肉をゆるめ、リラックスしてから目を開ける
2:上瞼を5秒かけて下ろす
3:顔中の筋肉を中心に集める。鼻頭に向けて、顔じゅうの筋肉をジワ~っと集めるイメージで5秒かけて行う
4:5秒かけて全部の力を抜き、薄目の状態に
5:顔全体を5秒間かけて縦に引き延ばす。口は縦に開き、鼻の下をのばし、目は上を向いて眉も持ち上げる
※1~5を3回繰り返します
続いて、より笑顔が素敵になるよう、口角を上げるフェイスニングを教えてもらいました!
1:口を軽く閉じる
2:唇を内側に巻き込みながら、5秒かけて口角をひき上げる。口の端を真上に引っ張り上げるイメージで行う
3:唇を内側に巻き込んだまま完全なU字型をつくって5秒キープし、ゆっくり戻す
※1~3を5回繰り返します
「口角を引き上げる働きをもつのは、『口角挙筋(こうかくきょきん)』という口の端から小鼻の脇に向かう筋肉です。上手に口角が上がらない場合は、人差し指を唇の両端に当てて軽くサポートをします」
最初は慣れない筋肉運動で上手にいかない場合があるかもしれませんが、少しずつ挑戦して素敵な笑顔を手に入れましょう! きっと写真を撮られるのが楽しくなるはずです。
鹿児島大学医学部付属病院生化学室在籍中に人体の生理、健康と美に関心をもち、医学に基づいた美容の研究をはじめる。美容師の国家資格取得後フランスににわたり欧州の美学を学ぶ。帰国後、美容と表情筋の研究に携わり「美容法&顔の健康法&表情改善法」「顔のリハビリ」に効果を発揮する顔のトレーニング法「フェイスニング」を開発する。