「生活に風水を取り入れてみたいけど、何をしたらいいか分からない」「風水に興味があるけれど、一体どういうもの?」「せっかく模様替えをするなら、運気を上げる風水を使ってみたい!」…など、風水が気になっていても、何からチャレンジしたらいいのかわからず、手をつけられない人は多いのではないでしょうか?
そこで、今回は風水の専門家でインテリアデザイナーでもある福浦ゆうこさんに、自宅で気軽に取り入れることができる風水のコツを教えていただきました。
「風水では黄色のお財布を持つとお金が貯まるようになる」ということは聞いたことがあります。でも、それ以外にもたくさんの言い伝えやルールがあるはず! そもそも、風水とはどういうものなのでしょうか?
「風水では私たちに影響を与えるものとして、『気』と呼ぶパワーが存在すると考えます。この考え方は中国が発祥で、4000年以上にわたって集まったデータをもとにしていると伝えられているんですよ。風水で使われる言葉には『陰陽』『八方位』など、一見難しく感じられるものがあるかもしれません。けれども、“玄関やお手洗いは特に掃除を心がけて、清潔を保つと運気が上がる(=幸せにつながる)”と言われれば、毎日使う場所であることからも、納得しやすいのではないでしょうか」
福浦さんによると、自然のエネルギーである「気」の流れがよいと、居心地よくリラックスできて幸運につながるとされているのだそう。この気は玄関や窓から入ってくるので、靴を脱ぎ散らかさないようにしたり、窓辺に枯れた植物を置かないようにするだけでも効果があるのだとか。
確かに玄関や窓辺がいつもきれいだと、気分よく毎日を過ごせる気がしますよね。今夜には、さっそく掃除をしてみます!
毎日の生活で風水を取り入れる方法として、日々の疲れを取るためにもっとも居心地を重視したい「寝室」に絞って教えていただきました。
「寝室に関する風水では、次のようなものをポイントにして考えます」
「寝室は、眠ることでエネルギーをチャージする、大切な場所です。そのため、明るい色のリネンで揃えることが、望ましいです。シーツやカーテン、家具などに黒や紺を多く使うと、陰の気が強くなるといわれているので避けましょう。もしも暗めの色が好きな場合には、明るい色を足すなど、バランスよくカラーコーディネートすることが大切です」
色以外にも風水では、どの方角に配置するかも重要なポイントだそう。
「家具の配置として、可能であればドアから直角の位置にべッドは置かないこと、そしてなるべく頭の部分を壁につけるようにしてください。さらに家具などでベッドを遮らないようにして、横になったときに入り口のドアが見える配置にすると、運気がよくなると考えられています」
風水上、してはいけないこともあるのでしょうか?
「寝室の場合では、梁の下を避けてベッドを置くようにしてください。部屋の中の穏やかな気が梁に衝突して下に落ち、悪い気として眠りを妨げたり気分が不安定なるとされています。部屋の作りの関係でどうしても梁の下で眠らざるをえない時には、梁を布で覆うなど、対策を取るといいでしょう。ほかには、寝ている姿が映る鏡や観葉植物、水、プロペラファンを置くことはよくないとされています。そして、トイレのドアと寝室のドアが向き合う居室は避けたほうがいいですね」
観葉植物はつい置いてしまいがちなので、場所を移動させたいと思います。
「寝室にお花を飾りたいときは造花にしましょう。プロペラファンは、陽のエネルギーを活性化させるので、玄関やリビングに設置してください」
今から寝室を模様替えするのは面倒…と思ってしまう人もいると思いますが「まずは無理のない範囲で日常に取り込んでみてください」と福浦さんは言います。
「風水は、運に対する予防学です。悪いことを避けて、幸せを呼び込むことができると考えられているので、少し取り入れてみるだけでも流れが変わってくるはずです。たとえば方角がよくない、作り(梁の位置など)がよくないなど、今から変えることが難しい点を指摘されても、むやみに心配しなくて大丈夫。その場所を掃除してきれいにし、そこで長い時間を過ごさなければいいのです。いつもの生活に少しプラスして、風水を活用してみてくださいね」
難しいと思っていた風水は、玄関や窓辺を掃除したり、家具の配置を少し変えたりするだけで幸せを呼び込めるものだということがわかりました。できることから少しずつ試して、幸せをたくさん呼び込んでいきましょう。
デパート、商業施設などへの15年間に及ぶディスプレイを経て、現在では風水の知識を取り入れ世界中の店舗・ホテル・住宅の設計デザインをおこなう。専門学校の非常勤講師も兼任。
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