参拝すると美しくなれる!? 輝く女性の美しさを祈願する「美人弁天」とは?

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ウレハダ編集部

参拝すると美しくなれる!? 輝く女性の美しさを祈願する「美人弁天」とは?

「美」に対するご利益があるといわれる、「美人弁天」という神社をご存じですか? なんでも、輝く女性たちの内面の美しさを護ってくださるのだとか。ウレハダ編集部も、そんな「美人弁天」にあやかるべく、実際に行ってみることにしました!

今回は、美人弁天事務局実行委員の浅沼邦夫さんに、神社の歴史や見どころを案内してもらいました。事前に電話予約すれば、一般参拝客も境内の案内ツアーに参加することができるんです。

「美人弁天」の由来

 

美人弁天の近辺

神社がある栃木県足利市は昔から織物が盛んで、それらの絹物をまとう美人の多い町といわれていたそうです。「足利の町を訪ねれば、いにしえ忍ぶ東の京都」と歌に詠まれ、京美人と比較されるほど全国的に「美人」の多い土地として名を馳せていたとか。

厳島神社の門

「美人弁天は広島にある厳島神社分社の一つです。足利にはもともと多くの弁財天があり、江戸時代には領主であった長尾氏に手厚く保護されたことで、地元住民たちから『長尾の七弁天』と親しまれてきました。現在の美人弁天は、古くは『明石弁天(あかしべんてん)』と呼ばれ、美人に関する伝説を持ちます」

美人弁天の境内

それは「代々短命で、貧しさが続く」という言い伝えを持つ家系に生まれたことに心を痛める八重という少女の伝説。彼女が、目の前に現れた旅人の「清泉が湧く弁天さま(明石弁天)に百日参れば、人生が変わるだろう」という予言を実行したところ、百日目の参拝時に一人の若者に出会い、見初められ結婚を申し込まれたのだとか。

その後、八重は七人の子宝にも恵まれて、豊かに長生きすることができたと言い伝えられています。弁天さまが「健康」「長命」「美」を授けてくださったのです。その姿を見た人たちから、弁天さまにお参りをすれば美しく幸せになれると評判になりました。

参拝証明書「美人証明」!

美人証明

美人弁天に参拝すると、無料で美人証明がもらえます。「美人証明」とは、外見的な美しさではなく、全ての女性が持つ、「女性の心のやさしさ」を守り、証明するもの。この参拝証明は男性にも交付されていて、「心のきれいな人の証明です」と手渡すと、みんな喜んで受け取るのだそう。

ところで、美人とはどんな人?

この神社のいう「美人」とはどんな人のことなのでしょう?

「見た目の美しさだけでなく、清らかな心や健やかな体を持つ人も『美人』と考えています。女性は本来、そのままで美しい存在。お参りをすることで思いわずらうことを減らし、素直な気持ちで笑って過ごしていただけたらと思っています」

美人弁天のある足利市は、大きな山や川に囲まれ、ゆったりとした時間が流れる場所でした。オフィスワークで疲れた気持ちが癒やされ、身も心も美しくなれたような気がします。次回の旅先には、心の中から美人になれる足利を選んでみてはいかがでしょうか?

取材協力:美人弁天事務局 実行委員 浅沼邦夫さん

「美人の国」栃木県足利市にある弁財天。すべての女性の「健康・長命・美」の願いを叶えてくださる弁財天と言い伝えられている。駐車場:10台(無料)。東武足利市駅/JR足利駅から徒歩約20分。参拝は自由。美人弁天の開扉は、毎月第一、第三日曜日のみ。境内の案内ツアー申込みは、公式サイトに掲載の電話番号にて受付。

公式サイト

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