瞳からも日焼けする!? サングラスで夏の紫外線対策!

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ウレハダ編集部

瞳からも日焼けする!? サングラスで夏の紫外線対策!

日焼けが気になる季節はもうすぐ。紫外線対策はバッチリですか? 肌のケアはしていると思いますが、実は瞳からも紫外線が取り込まれているのだとか。瞳から吸収された紫外線は、顔や肌のシミ・そばかすの原因にもなるそう! それならば、紫外線対策に有効なサングラスの選び方を知りたいですよね。

瞳と紫外線について、メガネブランド「Zoff」を手がけるインターメスティックのマーケティング本部に所属する田中温子さんに聞きました。

瞳が紫外線を浴びるメカニズム

「瞳が浴紫外線の多くは、まず眼球の表面にある角膜で吸収されます。そこを通り抜けてしまったものは角膜の奥にある水晶体が防いでくれますが、それでも1~2%ほどは体内へ取り込まれてしまいます。すると、紫外線を認識した脳が体を守ろうとして、皮下でメラニンを過剰に生成してしまうため、肌まで黒くなるのです」

シミやそばかすの原因であるメラニンは、もともと人の体に備わっているもの。紫外線は人体にダメージを与えるものなので、これを体の深くまで取り込まないようメラニンが吸収しています。大切な働きではあるのですが、紫外線を吸収したメラニンが皮膚に沈着するとシミやそばかすに。そのため、メラニンをなるべく働かせないよう、日焼け止めなどで事前にケアをすることが重要だそう。

また、瞳から吸収された紫外線は日焼けだけではなく、ほかの病気を引き起こすこともあるのだとか!

「紫外線を多く浴びることは、角膜炎や白内障を誘発する要因にもなります。瞳はむきだしになっていますから、かなり繊細な部分。日焼け対策だけではなくこれらの病気から身を守るためにも、普段から帽子や日傘、サングラスなどで紫外線から瞳を保護することは大切です」

レンズの色が濃いほど紫外線を防げるわけではない!

「瞳を保護するには紫外線、つまり日差しを遮ることです。直射日光による紫外線は上から注がれるので、帽子や日傘でも十分に防ぐことができますが、アスファルトの照り返しによる下からの紫外線までは防ぎきれません。また『今日は天気が悪いから』と油断してしまいがちですが、曇りの日でも晴天時の60~80%くらいの紫外線が降り注いでいます」

紫外線を防ぐなら天候に関わらずサングラスを着用したほうがよさそうですね。また、サングラスは直接瞳を保護していますから、紫外線が注ぐ方向に関わらずバッチリ防いでくれるのが利点。しかし、サングラスの選び方を間違えている人も多いとか。

「レンズの色が濃いほど紫外線を防いでくれると思われがちです。確かに眩しさは遮断されますが、紫外線を防ぐこととはまったくの別物。しかも色が濃いサングラスをかけると瞳孔が開いてしまうので、紫外線をより多く吸収してしまいます」

紫外線を防ぐためのサングラスの選び方

それでは紫外線から瞳を保護するためには、どんなサングラスを選べばいいのでしょうか?

「UV(=紫外線)加工がしてあるものを選びましょう。最近ではUVカット率が99.9%というサングラスもあります。また、サングラスは面積が大きいほど紫外線を防いでくれますので、大きめのグラスのほうが効果的です」

紫外線防止サングラスは、近年ますますバリエーションが豊富になっているそうです。

「夏以外の季節や、スーツを着ているときなどはサングラスがかけづらいですよね。そんなときは色のついていないレンズもあるので、普通の眼鏡のような雰囲気でかけられて便利ですよ。もともと近視でメガネをかけている人なら、お使いのメガネをUVカットレンズに交換することも可能です」

ファッションとして楽しみながら日焼けも防げるサングラスは、夏の必須アイテム! 紫外線対策にぜひサングラスもプラスしてみてはいかがでしょうか。

取材協力: 株式会社インターメスティック マーケティング本部 販促・PRグループ 田中温子さん

大学卒業後、PR代理店に入社。インターメスティックに入社後、マーケティング本部で広報担当としてメガネブランド「Zoff」のPRに従事している。