ストールはコーディネートのアクセントとして、また防寒や紫外線対策にも使える優秀アイテム。でもいざ使うと、浮いて見えたり、巻き方が分からなかったり…。そんな悩める人のために、今回は、ストールの素材選びや初心者でもできる巻き方を、ファッションジャーナリストの宮田理江さんにお聞きしました。肌の色に合わせた簡単な巻き方があるそうです!
自分に合ったストールを選ぶときは、どんなポイントやコツがあるのでしょうか?
「まずは自分の着こなしとの相性を考えて、素材を選びましょう。オススメはカシミアやシルク。薄手でも保温効果がありますし、肌トラブルも少ない優しい素材です。カジュアルな着こなしやシンプルな装いにも、カシミアやシルクのストールを加えるだけで高級感が出ます」
次に意識すべきは、ストールの色! 肌の色との関係性が重要だそう。
「ストールは顔と近い場所にいるアイテムですから、ストールの色合いにより、肌のトーンが明るくも暗くもなります。肌とストールが同系色すぎると境目がはっきりせず、顔立ちまでのっぺりとした印象に。肌とストールが互いを引き立てあうような色使いがベストです」
具体的にはどんな色が合うのでしょうか? 色白肌・普通肌・小麦肌の3タイプ別に合う色合いを教えてもらいました。
【色白の肌】
パステルカラー全般:あたたかみのある印象に
ベージュ:穏やかな印象に
黒:シャープでスタイリッシュな印象に
【普通肌】
コーラル、イエロー:華やかな印象に
グリーン、ブルー:涼やかな印象に
ネイビー、グレー:落ち着いた印象に
【小麦色の肌】
オレンジ:健康的でポジティプな印象に
ホワイト:爽やかな印象に
「色白肌はホワイト系を選ぶと、はかない印象になりすぎます。普通肌は選択肢がかなり広いので、普段の着こなしも考えながら色を選びましょう」と宮田さん。小麦肌は発色の高い、強い色と相性がいいそうです。
ストールを巻いてもきっちり巻きすぎて浮いてしまったり、服に合わない巻き方になってしまったりと、落ち着かないことはありませんか? 「こなれ感」を出すにはいくつかポイントがあるそうです。
「ストールは『丁寧に整え過ぎない』ことが大切。首にきつく巻くより、ゆるめに巻いてみましょう。また、きっちり半分に折って巻くと、ありきたりでつまらない印象に。四角いストールなら三角形に折ったり、長方形なら端をそろえずにあえてずらして折って巻いたりするといいでしょう」
初心者でもできる簡単な巻き方をご紹介します!
「シンプルなシャツやTシャツに合わせてアクセントとして。またワンピースの上から合わせれば、パーティルックとしても使えます」
1:長方形のストールを肩にかけて広げる
2:左右の内側をつまんで、写真のように固結びにする。きつく結んでしまうと、外れなくなってしまうのでふんわりと。
3:一度ひねって輪を作る
4:輪になった状態で頭からかぶる
5:形を整えたらできあがり
「ボーダー柄などカジュアルファッションに巻くと、おしゃれ度がアップします。またジャケットやカーディガンを上から羽織れば、チラリとのぞいたストールがアクセントに」
1:正方形のスカーフを三角形に折って前から首にかけ、両端を首の後ろへ持っていく
2:首の後ろでクロスしたら、端を前へ持ってきて両端を中央に集める
3:首の前で結んで形を整えたらできあがり
※このように横にずらすとフェミニンな印象に仕上がります
ストールは陽射しをさえぎる効果があるので、敏感な首元の肌をカバーしたいときも便利! 春先だけではなく年間を通して使いこなしたいアイテムなので、着こなしに取り入れてみましょう。
多彩なメディアを通じて内外コレクションのリポートや最新トレンドの紹介、着こなしテクニックの解説などを発信している。ファッション業界での豊富な経験を生かした、「買う側・着る側両方の気持ち」に目配りしたスタンスが強み。消費者マインドをつかんだディレクション、最先端モードと街のリアルをつなぐアドバイスで企業クライアントからの信頼も厚い。
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