お気に入りの下着は、できるだけ長く使っていきたいですよね。しかし、きちんとお手入れしないと、せっかくの性能が十分に発揮されなかったり、すぐダメになってしまったりすることも…。そこで、ブラジャーの正しい洗濯・収納方法を、ワコールの宣伝・広報部の上沼孝子さんに伺いました。
「ブラジャー特有の繊細な素材と形を崩さないために、洗濯する際はぬるま湯と中性洗剤での手洗いが基本。洗濯機を使用する場合も、丁寧な取り扱いを心がけてください」
洗濯前には必ず、ブラジャーの内側にある洗濯絵表示で「手洗いのみ」か「洗濯機OK」かを確認しましょう。取り外しができるパットは、ウレタンや不織布などを布で覆ってあるため、洗剤が残りやすいそう。ブラジャーから取り外して、別洗いしましょう。
それでは、ブラジャーの正しい洗い方を紹介します。
1. 洗面器などの容器に中性洗剤をしっかりと溶かし、ふり洗いする。
「汚れのひどい箇所はつかみ洗いを。もみ洗いやねじり絞りは、型崩れや素材を傷める原因になるのでNGです」
2. しっかりとすすいだ後、大きめのタオルで包み込むようにやさしく水気をとり、陰干しする。
「洗剤をブラジャーへ直接振りかけたり、量が多すぎたりすると、色落ちや変色、生地を傷めることに。また、洗剤が残っていると、黄ばみや色落ちの原因にも。すすぎは十分に行いましょう」
1. ホックを留めて、下着専用ネットに入れ、弱水流で5~6分程洗う。
「下着は非常にデリケート。全自動の場合、必ずソフト洗いやランジェリーコースに設定してください」
2. ブラジャーに負担をかけないよう、脱水は短時間で。
「乾燥機は型くずれや熱によるトラブルがあるので避けてください。素材によっては、縮んだり生地を傷めたりする原因にも…。脱水が終わったらすぐに陰干しをします」
1. 湿っているうちに、指先でカップの内側を中心から外に向かって引っ張るようにして丸く形を整える。
2.カップ底部の2カ所を洗濯バサミで挟んで干すと伸びにくい。直射日光を避け、風通しのよい日陰に干す。
「濡れたまま放置しておくと、色がにじんだり色移りしたり、しわの原因にも。また、直射日光による紫外線は、黄ばみや色あせ、素材を傷める原因となるので注意しましょう」
ブラジャーを長持ちさせるためには、着用するたびにすぐ洗うことも重要だそう。
「汗をかいていないと思っていても、ブラジャーは意外と汗を吸ったり、目には見えない皮脂がついたりしています。汚れたままにしておくと、素材の通気性や吸湿性、保温性、柔軟性などが失われて、素材の傷みを早めることに。また、汚れは長く置くほど落ちにくくなりますよ」
ブラジャーの機能と肌触りを維持するには、丁寧な収納もポイント。
「下着専用の引き出しに、取り出しやすいように収納するのが理想的。詰め込みすぎると、ブラジャーのカップが変形したり、シワの原因になったりします。正しくたたんで、ゆったりと収納しましょう」
1. ブラジャーの形を整える。
2. ホックを留め、両脇を軽く折り曲げる。
3. ストラップをカップの中にしまう。
4. カップの形がつぶれないように収納する。
「湿気が少しでも残っていると、しわや変色、カビの原因になるので、よく乾かしてから収納してくださいね」
正しいお手入れ方法を覚えて、大切なブラジャーを長持ちさせましょう。
「世の女性に美しくなって貰うことによって広く社会に寄与する」ことを目指し、毎年1000名の体を計測。約50年にわたり蓄積した延べ4万人以上のデータを基に、“人間科学”の視点で、お客さまが求められる価値を発見、創造し、提供。「ブラジャーは捨てにくい」という女性の声から、2008年より「ブラリサイクル」を開始。
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