ハーブには、体の調子を整えるさまざまな効能があります。その日の体調に合わせて、ハーブティーを入れてみてはいかがでしょうか? 今回は日本メディカルハーブ協会理事の金田太郎さんに、ハーブティーの選び方を教えてもらいました。
「ハーブには数え切れないほどたくさんの種類があり、使うハーブによって異なる色や香りを楽しめます。さらに、風味を楽しめるだけではなく、種類によって異なる効能を持っています。そのため、ハーブは東洋・西洋を問わず、薬として使われてきました。最近では、代替医療や予防医学のとしても、再び注目されているんですよ」
それぞれのお悩み別に、金田さんオススメのハーブティーをご紹介しましょう。
「胃の不調にオススメのハーブは『ペパーミント』と『ジャーマンカモミール』です。どちらも化粧品やヘアケア、香水などにもよく使われますね。『ペパーミント』は爽快でスッとした香りが特徴。『ジャーマンカモミール』は少し独特な香りですが、リラックス効果がありますよ。カモミールはキク科のため、アレルギーがある方はご注意を」
「花粉症には『ネトル』と『エルダーフラワー』がぴったり。『ネトル』単体だけでなく、『ネトル』と『エルダーフラワー』をブレンドする飲み方もオススメです。『ネトル』のみだと緑茶の風味に近く、干し草のような青い香りがします。お好みで『エルダーフラワー』をブレンドすると、華やかな香りが広がりますよ」
「疲れには『ダンディライオン』がオススメです。タンポポの根っこをローストしたもので、カフェインは含まれていませんがコーヒーのような味わいです。体内にたまった毒素を排出する効果があります。さらに、『ダンディライオン』にビタミンCを豊富に含んだ『ローズヒップ』を混ぜると、爽やかな酸味が加わります」
リーフ(茶葉)で購入するのはハードルが高いという方は、まずはお手軽なティーバッグから試してみるといいかもしれません。興味が深まってきたら、自由にブレンドのできるリーフにも挑戦してみましょう! 今回ご紹介したものはごく一部。ご自分の体調に合うハーブティーを探してみてはいかがでしょうか?
特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会理事。大学では農学部農学科で植物病理学を専攻。在学中にハーブの輸入卸売会社を起業し、日本で初めて正式にハーブサプリメントを輸入販売した。現在メディカルハーブ協会では「メディカルハーブ検定」、「ハーブ&ライフ検定」などを企画、広報を担当。
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