みなさんは「ハーブビネガー」をご存じですか? 料理はもちろん、ハーブが持つ抗菌作用から、掃除道具としても活躍する優れものなんです。今回は、日本メディカルハーブ協会理事の金田太朗さんに、自宅でも簡単にできるハーブビネガーの作り方を教えてもらいました。
「ハーブビネガーはその名の通りお酢にハーブを入れたものです。すべて天然素材で作られているため、なるべく化学物質を使いたくないという方に人気です。お店でも購入できますが、実は自宅でも簡単に作ることができます」
では、さっそくお好きな香りのハーブを使って、オリジナルのハーブビネガーを作ってみましょう!
●お酢(穀物酢など身近なお酢でOK)……300ml
●ドライハーブ……ティースプーン……2~4杯
※フレッシュハーブを使う場合は、ティースプーン10杯分
●容器(400ml用)
●スプレーボトル(400ml用)
「使用するハーブには、抗菌作用と消臭効果がある品種を選びましょう。『ローズマリー』や『ラベンダー』『レモングラス』『ミント』がオススメです」
残った分は、日の当たらない場所で保管しましょう。2か月程度は保存可能です。調味料として使う場合は、普通のお酢代わりとして、薄めずにそのまま使ってOK!
「酸性のお酢は、水あかやせっけんカスなどのアルカリ性の汚れを中和してくれます。お風呂や台所、トイレといった水回りの掃除に最適です。汚れや臭いが気になる場所に吹きかけて、洗剤代わりに使いましょう。カビの繁殖防止や消臭効果がありますよ」
「さらにきれいにしたいときは、重曹との合わせ技がオススメ。重曹で掃除をした後にハーブビネガーを吹きかけることで、より効果が大きくなります」
とても便利なハーブビネガーですが、使用する際に注意することはありますか?
「酸性が強くサビの原因となるため、金属には使えません。万が一金属にかかってしまった場合は、すぐに水拭きをしましょう。また、使用するハーブによっては色がつく可能性も。色移りする可能性がある白い陶器には、なるべく使わないほうが安心です」
ハーブの香りに包まれたら、心も部屋もすっきりしそうですね! ぜひお好みの香りでオリジナルのハーブビネガーを作ってみては?
特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会理事。大学では農学部農学科で植物病理学を専攻。在学中にハーブの輸入卸売会社を起業し、日本で初めて正式にハーブサプリメントを輸入販売した。現在メディカルハーブ協会では「メディカルハーブ検定」、「ハーブ&ライフ検定」などを企画、広報を担当。
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