生理の症状緩和にも? 布ナプキンのメリットを知ろう!

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ウレハダ編集部

生理の症状緩和にも? 布ナプキンのメリットを知ろう!

女性の体の大切なリズムを作り出す生理。しかし、つらい生理痛や月経前症候群(PMS)にお悩みの方も…。そんなときは、もしかしたら使用するナプキンを見直すことで、症状が緩和されるかもしれません。今回は、布ナプキン専門店「REMEDY GARDEN(レメディ ガーデン)」代表の田上玲子さんに、その魅力についてお伺いしました。

紙ナプキンと布ナプキンの違いって?

一般的には紙製の生理用品を使っている方がほとんどですよね。しかし、田上さんは「現代女性にこそ布ナプキンがオススメ」と言います。

「使い捨てできる手軽さが魅力の紙ナプキン。その原料は石油系の化学物質です。経皮吸収で子宮に蓄積した化学物質は生理痛や月経前症候群(PMS)、生理不順、子宮がんや子宮内膜症といった病気の原因となることもあります」

紙製と比較! 布ナプキンの主なメリット

体が冷えにくい

「紙ナプキンの経血吸収剤に使われる『高分子ポリマー』には、熱を奪う働きがあります。子宮が冷えると、血流や内臓の動きが滞り、スムーズな経血排出が妨げられます。必要以上に子宮が収縮してしまうので、生理痛もつらくなりがちに…。塊が混ざる、粘り気が出るなど、経血そのものの質が低下することもあります。布ナプキンはこういった体を冷やす素材は使用していません」

ムレやかぶれによる不快感の軽減

「布ナプキンに使われる素材は通気性がいいので雑菌が繁殖しにくく、清潔な状態が保ちやすくなっています。汗をかいても吸収・発散するので、かぶれやかゆみも軽減されやすくなりますよ。また、生理中はニオイが気になるという人も多いですが、実はこの原因の一つは、生理用品の化学物質と経血が結びつくことによって発生するもの。布ナプキンはこのような化学物質は一切含まれていません」

エコで経済的

「正しいお手入れで1枚あたり3~5年ほど使えるので、ゴミが出ないうえに経済的。下着を選ぶ感覚で、お気に入りのデザインを見つける楽しさもありますよ。隠れたおしゃれを楽しみながら、生理期間も明るい気分で過ごしましょう」

初めての布ナプキン 選び方は?

「一度にすべて買いそろえるのではなく、使いながら好みの形や素材を知っていくのがオススメです。まずは、吸収布がナプキンに内蔵されている「一体型タイプ」が使いやすいでしょう。ご自分のお悩みにあった素材を選んでみてください」

代表的な素材の効果はこちら。

コットン:使用するたびに柔らかな風合いになるのが特徴。敏感肌の人にオススメ。
シルク:体や子宮を温める効果がある。冷えが気になる方にオススメ。
リネン:麻の天然オイルが女性ホルモンのバランスを整える。月経前症候群(PMS)や生理痛がつらい方にオススメ。

布ナプキンのお手入れ方法

紙の使い捨てナプキンと比較して、ネックになるのがお手入れではないでしょうか? 経血のついた布ナプキンを洗うのは、手間がかかりそうですよね…。

「お手入れも意外と簡単ですよ。アルカリ系の洗剤を溶かしたぬるま湯に3時間~半日ほどつけ置きしたら、そのまま洗濯機に入れるだけ。ただし、塩素系漂白剤や柔軟剤、乾燥機は生地を傷める原因になるので避けてくださいね。シルクは陰干し、そのほかの素材は殺菌効果も期待できる天日干しでしっかりと乾かしましょう」

また、田上さんによれば、布ナプキンを使うと経血の状態や量をチェックできるので、繊細な体調の変化を感じやすくなるそう。子宮周りの病気やトラブルの早期発見にもつながるほか、生活習慣や食生活を見直すきっかけにもなりますね。

とはいえ、漏れの心配や、経血がついたナプキンを持ち帰ることが気になることもありますよね。まずは生理の軽い日や自宅で過ごす日、おりものシートの代用として始めてみるのをオススメします。

取材協力:布ナプキン専門店 REMEDY GARDEN 代表取締役  田上玲子さん

「Reicarino∞bon(レイカリーノ・ボン)」オーナーデザイナー、日本布ナプキン協会会長、布ナプキン・子宮ケアアドバイザー。月経血コントロールヨガ講師。メディカルハーブ、フラワーエッセンス、ホメオパシーなどの自然療法を実践する中で、布ナプキンに出会う。重度の生理痛やPMSを克服し、子宮環境を整える重要性を見出したことから、日本初の布ナプキン専門店「レメディーガーデン」をオープン。「子宮から地球を変えようプロジェクト」を発足し、女性がもっと幸せに輝くため、布ナプキンの普及に努める。

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