蒸し暑い季節でも締め付け知らずなブラジャーの選び方

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ウレハダ編集部

蒸し暑い季節でも締め付け知らずなブラジャーの選び方

蒸し暑い季節は特に、ブラジャーの締め付けが気になりますよね。下着も洋服と同様、季節に合わせたものを身に着けることが大切なのかも…。気温が高い時期の下着について、株式会社ワコール 広報・宣伝部の白鳥貴子さんにお聞きしました。

機能以上に素材を重視! 蒸し暑い時期のブラジャーの選び方

汗や蒸れでブラジャーに不快感を覚えることが多い場合、その時期に適した素材に切り替えたほうがよいのでしょうか?

「特に汗をかきやすい時期は、通気性がよくて蒸れにくいものを選びましょう。オススメは『バージスライン』と呼ばれるバストを支える付け根の部分(ワイヤーが入っているところ)がメッシュ素材になっているもの。動いたときに風が通りやすく、カップ内の蒸れを軽減してくれます。また、カップの下部分の裏打ちがダブルラッセルという素材でできているものも、経編(たてあみ)という方法で編まれた蜂の巣のような構造の素材なので、とても通気性のよい生地です」

ワコールの通気性の良いブラジャー

 

バージスラインがメッシュ素材、かつカップ部分の裏打ちがダブルラッセル素材のもの。風通りがよく、蒸れを起こしにくいブラジャー。
ワコール:参考商品のページ

そして、汗でずれるせいか夏場はいつも以上にブラジャーの締め付けが気になることも…。

「圧迫感を不快に思う場合は、肌にピタッと一体化するような設計を重視したブラジャーもあるんですよ。ワイヤーに替わる『3D同化フレーム』でホールドしてくれるブラジャーをおすすめしています。ブラジャーには特徴がありますから、『通気性がよく胸をきれいに見せてくれるものが欲しい』『圧迫感が少なくバストラインをきれいに見せたい』など希望を伝えて、試着しながら探すことが一番大切ですね」

ワコールの3D同化フレームブラジャー

体との一体感を目指した「3D同化フレーム」という新設計のブラジャー。体型にフィットして圧迫感を軽減した作り。
ワコール:参考商品のページ

締め付けが苦しい、違和感がある……などの問題は、そもそもサイズが合っていない場合もあるのだとか。「体型の変化やブラジャーの種類によってサイズが変わることがあります。『自分のサイズはこれ!』と決めつけないで、その都度採寸・試着をすることも大切」だそうです。

基本は手洗い! ブラジャーを長持ちさせる洗濯方法は?

「汚れたままにしておくと、素材の傷みを早めます。夏は特に汗をかきますから、着用のたびに洗ってください」と白鳥さん。

「基本的には傷みが少ない手洗いを推奨しています。覚えておきたい手洗いの方法は2種類で、基本の『振り洗い』、さらに汚れがひどい部分は『つかみ洗い』を加えましょう(詳細は下記)。その後はタオルなどで優しく包み込んで水気を取ります。洗濯機マークが表示されているならば、洗濯機でも大丈夫です。その場合は、ホックを留めて洗濯ネットか専用ネットに入れた後、弱水流で5~6分程度洗います。全自動の場合は、ソフト洗いやランジェリーコースに設定してください。洗濯後の脱水は30秒程度の短時間で行いましょう」

振り洗い

1:水を張った容器へ洗剤を入れて溶かしてから、ブラジャーを浸す
2:十分に水分を吸ったらストラップ部分を両手でつまんで、容器の中で2~3回、素早く振るように洗う

つかみ洗い

1:振り洗いの後に、汚れが気になる箇所のみ、指で優しくつかんだり離したりを数回繰り返す
※こすって汚れを落とそうとすると傷みやすいので、つかみ洗いで優しく洗いましょう

手洗いは面倒くさいという人は、お風呂に入る時に洗濯をして上がったら脱水をかけるなど、習慣づけてしまうと楽! また、洗い上がりに形を整えることも大切だとか。

「まだ乾いていない状態で、カップの内側の中心から外に向かって指先で引っ張りながら丸く整えてください。その後、カップ下の伸びにくい部分を2箇所止めて干しましょう。直射日光は素材を傷めやすいうえ、黄ばみや色あせを招きますので避けてください」

サインは5つ! ブラジャーの買い替えの目安

劣化したブラジャーは肌を傷める原因にもなるので、定期的なチェックが大切だそうです。

ブラジャーの買い替えのサイン

1:見た目がくたびれてしまっている
2:カップ部分がへこんでしまっている
3:いくら調節してもストラップが肩からずり落ちてしまう
4:メッシュ部分が薄くなったり、伸縮性のあるゴム部分が伸びたりしてしまっている
5:ワイヤーが変形してしまっている

「どれかひとつでも当てはまる場合は、すぐに買い替えをおすすめしています。また、カップ部分がへこんだり、ワイヤーが変形したりしやすい場合は、収納方法や洗い方に問題があるかもしれません」と白鳥さん。ブラジャーは繊細ですから、洗濯から収納まで丁寧な扱いを心がけましょう。

肌に直接触れるブラジャーは、肌荒れを防ぐためにも重要なアイテム! 季節に合った快適な素材、機能を選びたいですね。

取材協力:株式会社ワコール 広報・宣伝部 白鳥貴子さん

株式会社ワコールにて、多くの女性にからだの変化やTPOに合わせた下着選びを広く伝える活動を行っている。

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