ひと工夫でぐっと華やぐ! 毎日に使えるテーブルスタイリング術

著者プロフィール画像

ウレハダ編集部

ひと工夫でぐっと華やぐ! 毎日に使えるテーブルスタイリング術

いつもの見慣れた食卓…特に来客があるときは、もうひと工夫加えたら、もっと素敵で特別な時間になるのだろうなと思いながらも、なかなかアイデアが思いつかないこともありますよね。

今回はフードスタイリストの前田亜希子さんに、プラス1のアイデアでもっときれいにかわいらしくテーブルを彩るコツと、和洋中それぞれに合う小物を聞きました!

 料理を引き立てる、テーブルクロスとランチョンマットのコーディネート術

前田さんによると「テーブルクロスとランチョンマットの組み合わせによって、テーブル全体の印象がかなり変わる」そう。どんな料理も引き立てる、上品な組み合わせ例は次の3種があるそうです。

白地×レースで作る、清潔感のある上品な食卓に

白地とレースの食卓

 

「清潔感がありながら主張しすぎない白×レースの組み合わせは、料理を問わず一品一品を引き立てます。レースといえば洋食のイメージに縛られがちですが、中華、和食でも冷たい麺類など合わせるのもオススメです」

花柄×コットンで作る、カジュアルなパーティー用食卓に

花柄×コットンの食卓

「どの家庭にも1枚あると便利なかわいらしい花柄には、シンプルな白コットンを合わせればシックにまとまります。普段の食卓はもちろん、ホームパーティー、子どもの誕生日会などにもってこいです」

色グラデーションで作る、世代問わずに受け入れられる食卓

色グラデーションの食卓

「茶のテーブルクロスに、ベージュのランチョンマットと、茶系に統一した色グラデーションは失敗しらずの組み合わせです。料理をおいしく見せるといわれる暖色系の黄やオレンジのグラデーションもオススメです」

食欲減退も!? 色の組み合わせで注意したいポイント

食卓にNGの配色や色味はあるのでしょうか?

「食欲を減退させるといわれる寒色系、緑や青、紫、灰色などはテーブルコーディネートでは控えたいところです。柄×柄は色が多くなりすぎて、主役である料理に目がいきづらくなります。その結果、おいしい雰囲気も減退するので控えましょう。たとえば、テーブルクロスを柄ものにした場合、その柄のなかにある1色を取り入れたランチョンマットを選ぶと派手にならず、まとまりますよ」

気に入るランチョンマットがない! そんなときは手持ちのアイテムで代用OK

色の組み合わせや、柄や素材の組み合わせ方はわかったものの、近くのお店で気に入るものがない場合、アレンジのアイデアはありますか?

「そんなときは手持ちのハンカチやレースのリボンなどでもアレンジできます。ハンカチは少し古いものを選ぶと、かえって色みや風合いが独特でおしゃれに見せられることも。またレースは、無地のランチョンマットに縫いつければ、あっという間にオリジナルのクロスができあがります」

ハンカチや、レースでアレンジ

ハンカチやレースのオリジナルクロス

レースのオリジナルクロス

並べると雰囲気抜群! 和・洋・中のテーブル小物

和洋中、料理によって合う器や小物は異なりますよね。自宅でも料理のテイストに合わせて使い分けられるようになれば、料理上手な印象を与えられるかも! 和・洋・中それぞれであると便利なおすすめの小物を、前田さんに聞きました。

和食

和食の食卓にオススメの小物

(右上から時計まわりに)

  • 小鉢・豆皿:「和食は副菜が多いので、小鉢や豆皿が役立ちます。大小、色とりどりの器を揃えておけば、手早く盛りつけられます」
  • 薬味皿:「風味や香りを増し、さらに彩りもアップしてくれる薬味の器にもこだわりましょう」
  • 箸置き:「花、植物、祝い、道具、木製品など、形も素材もさまざまな箸置き。季節に合わせた形や色などを選ぶのが粋です」

洋食

洋食の食卓にオススメの小物

(右上から時計まわりに)

  • ナプキンリング:「お招きの際に用意したいナプキンも、リングで巻けばゴージャスに。シルバーやゴールド、ウッドはナプキンの色を選ばないので重宝します」
  • ナプキンスタンド:「バラバラになりやすい紙ナプキンも専用のスタンドで、美しく」
  • テーブルランナー:「テーブルの真ん中、または一部に敷くものなので、実用性よりも装飾性が高い。テーブルから垂れ下がるサイズも多いです」
  • ナイフレスト:「料理を食べ終わるごとにナイフとフォークを戻すためのもの。ナイフは刃を内側にして右側に、フォークは背を下にして左側が原則です」

中華・アジアン

中華・アジアンの食卓にオススメの小物

(右上から時計まわりに)

  • 醤油差し:「中国らしい赤や青、黄を使った柄。漢字を用いたデザインのものもぴったりです」
  • アルミの入れ物・プラスチックの小皿:「キッチュな色、少しチープな素材感がアジアン屋台を彷彿。100円均一などでも手に入り、扱いも楽な食器です」。
  • 竹使いの急須:「中国をはじめアジアでなじみ深い素材、竹。急須でご紹介しましたが、お箸や箸置き、竹で編んだ籠などでも雰囲気がアップします」
  • れんげスプーン:「スープ、ご飯ものなど、中華料理に欠かせないもの。ゴールドの縁取り、縁起のよさそうな朱色など、デザインも豊富」

日々の食卓こそ、美や健康の源です! 心楽しく、美しいテーブルコーディネートを心がければ、みんなの会話も弾むかも知れません。ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

取材協力:フードスタイリスト 前田亜希子さん

フードユニット「comete」主宰。日常使いに少しの贅沢さ、オシャレをプラスしたスタイリングが得意。枝元なほみ『ジャーサラダ、ジャーごはん』(ローソンHMV)、野菜ソムリエ KAORU『干し野菜手帖』(誠文堂新光社)など、レシピ本のスタイリングをはじめ、雑誌『オトナミューズ』(宝島社)のフードページを担当。

この記事に関するカテゴリ