【連載】顔の筋肉をトレーニング“フェイスニング”って知ってる?

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ウレハダ編集部

【連載】顔の筋肉をトレーニング“フェイスニング”って知ってる?

気づけば増える顎のたるみや目元のシワ…。スキンケアをしっかりしていてもなかなか解消できないこともありますよね。

「たるみやシワを解消するには肌の外からのお手入れだけでは足りません。顔の筋肉をトレーニングすることが悩み解決につながりますよ」と話すのは顔の筋肉をトレーニングする「フェイスニング」教室を主宰する「ソシエテ ヴィザージュ」代表の犬童文子さん。フェイスニングのいろはを教えてもらいました。

フェイスニングは美肌の元! 筋肉を鍛えることで得られる効果とは?

普段はあまり意識しない顔の筋肉。鍛えるとどのような効果があるのでしょうか?

「顔の筋肉は使わずにいると固くなります。すると『表情が固くなる』『血色が悪くなる』『たるみやシワの原因になる』などトラブルのもとに! 意識して鍛えることで、これらの問題を解決することができます」

肌の新陳代謝をスムーズにおこない、美肌を生み出すには、しなやかな筋肉が必要になるそう。

「古い細胞をアカとして体外に排出し、さらに肌の内側で新しい細胞を作るという新陳代謝を上げるためには、血液の循環がカギとなります。そのために必要なのが、伸縮性と弾力性を持った筋肉です。また、筋肉が固く縮んで小さくなると、脂肪も下に垂れ下がり落ちてしまい、たるみの原因になります。さらに、たるみが寄って、シワの元になります」

顔の筋肉が衰えるせいで、さまざまなデメリットが生まれるのですね…!

正しく顔を鍛えるために、顔の筋肉を知ろう

顔の筋肉を正しく鍛えるためには、まず顔の筋肉の種類と場所を知っておくことが大切だそうです。

「顔の筋肉は大きく分けて『咀嚼筋』と『表情筋』の2種類があります。『咀嚼筋』は、モノを食べるときに使うなど、生きるために必要な筋肉です。『表情筋』は名前の通り表情に関係する筋肉で、目や鼻、耳、口の周り、頬にあり、上唇、下唇、頬の運動にも関連しています」

咀嚼筋と表情筋をあわせると約30種類以上あるそう。これらの筋肉はすべて、自分で動かすことができるのでしょうか?

「顔の筋肉はほとんどが『フェイスニング』という筋トレで鍛えることが可能です。もし、フェイスニングを行っても『自分には動かせない』と思った筋肉は、日ごろの運動不足が原因ですね。一度固くなった筋肉でも、何歳になっても再び鍛えることができます。根気強くトレーニングしていきましょう」

焦りは禁物! まずはゆっくり正確に始めよう

効果が早い人で2週間、平均して約2カ月でフェイスニングの効果が出てくるそう。初心者で気を付ける点はありますか?

「陥りがちな失敗は、最初に無理をしてたくさんの数をこなしてしまうこと。それが原因で筋肉痛になり疲労成分が溜まってしまうと、改善するまでに時間がかかります。もちろん継続は大切ですが、最初はきちんと鏡で確認しながら、正確に筋肉を動かすことを意識しましょう」

フェイスニングの効果を高めるために、日常生活で大切なことはありますか?

「人の筋肉は食事、特にタンパク質からつくられます。ダイエットはほどほどにして、バランスのよい食事をとることが大切です」

次回からは、具体的なフェイスニングの方法をお届けします!

取材協力:表情筋&美容研究家 犬童文子さん

鹿児島大学医学部付属病院生化学室在籍中に人体の生理、健康と美に関心をもち、医学に基づいた美容の研究をはじめる。美容師の国家資格取得後フランスににわたり欧州の美学を学ぶ。帰国後、美容と表情筋の研究に携わり「美容法&顔の健康法&表情改善法」「顔のリハビリ」に効果を発揮する顔のトレーニング法「フェイスニング」を開発する。

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