ふと鏡を見たときに、あごがたるんでいると年齢を感じてショックですよね。そんなとき、顔の筋肉をトレーニングすることで、肌の新陳代謝を上げて、シワやたるみなどの肌トラブルの解決につなげる「フェイスニング」という方法があります。
あごのたるみの解消法を「ソシエテ ヴィザージュ」代表の犬童文子さんに教えてもらいました。
ダイエットをするとお腹はやせるのに、あごのたるみがいつも落ちません。いくら身体が痩せてもあごがたるんでいると、太って見えてしまい悩んでいます。特に昔と比べてあごのたるみはひどくなったような気がします……解消法を教えてください!
「あごは最も重力の影響を受けやすく、脂肪がつきやすい箇所です。そのため、一度あごに脂肪がつくと下に垂れてたるんでしまい、なかなか落ちません。そして多くの場合、そのまま二重あごになってしまいます」と犬童さん。
食べ物をかむ回数が少なかったり、柔らかいものばかり食べたりしていることも、筋力が低下する一因になるのだとか。食生活を注意するのも大切ですが、あわせてフェイスニングを取り入れることで予防できるそうです!
「ものを飲みこんだり、舌を押し上げたりする時に使う『あご下骨筋(がくぜつこっきん)』をトレーニングしましょう。天井に顔を向けたときに、あごの下の首筋がまっすぐ張るのを意識します」
1:5秒かけて天井に顔を向ける
2:2秒数えながら口を空けて、5秒かけて真上に舌を突き出す
3:5秒間キープしたのち2秒数えて舌を引っ込めて口を閉じる
4:5秒かけてゆっくりと頭を自然な状態に戻す
※1~4を3回繰り返します。
「続いてあごの先端から下唇にある『おとがい』周辺の筋肉と、あご先の左右を形づくる筋肉『おとがい横筋』をトレーニングしましょう。このふたつの筋肉はあごを持ち上げる筋肉で、引き締めることで小顔効果を狙えます。あご先をキュッと引き締めるイメージを持ちながら取り組んでください」
1:唇を軽く閉じて、下あごを少し引き上げる
2:上唇を動かさずに、下あごを鼻の頭に向けて5秒かけながら引き上げる(下唇を持ち上げる)
3:最大限まで引き上げたら、あご先をキュッと絞めるイメージで力を入れて5秒間キープ
4:5秒数えながらステップ1の状態に戻す
※1~4を5回繰り返します。
「フェイスニングは日々の積み重ねが大切です。特にあごのたるみは、洋服などで隠しにくいため、目立つと太って見えてつらいですよね。『私は大丈夫』と思っている人も、予防として日常的に取り組むのがオススメですよ」
最初から無理をしすぎずに、できることから毎日続けることが大切なフェイスニング。シュッとしたあごを手に入れて自信の持てるフェイスラインをつくってみてはいかがでしょうか?
鹿児島大学医学部付属病院生化学室在籍中に人体の生理、健康と美に関心をもち、医学に基づいた美容の研究をはじめる。美容師の国家資格取得後フランスににわたり欧州の美学を学ぶ。帰国後、美容と表情筋の研究に携わり「美容法&顔の健康法&表情改善法」「顔のリハビリ」に効果を発揮する顔のトレーニング法「フェイスニング」を開発する。