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糖化とは、体の中でタンパク質と余分な糖が結びつくことです。
初期段階の糖化なら正常なタンパク質に戻れますが、たくさんの余分な糖に囲まれ続けると、タンパク質が劣化して老化物質「AGEs(Advanced Glycation End Products=終末糖化産物)」に変身してしまいます。
さらに、AGEsはたるみやシワ、くすみといった肌老化にとどまらず、動脈硬化や糖尿病などの病気も引き起こすことも…。
健康な肌はパンにたとえると、トースト前のふわふわの状態です。
柔らかく弾力があるので、すぐに元の形に戻れます。
また、AGEsがない正常なタンパク質は黄ばみやくすみもなく、美しい状態を保っています。
一方、糖化した肌は焦げたトーストのようなものです。
AGEsがコラーゲンの間に入り込み、肌を硬くして弾力を奪うため、一度変形すると簡単には元に戻りません。
肌はもちろん、髪や爪、脳、心臓などの臓器、さらには血管や筋肉、骨にいたるまで、体のほとんどは、タンパク質でできています。
つまり、タンパク質と余計な糖分が結びついて起こる糖化は、体のあらゆるところで起こりうるのです。
動脈硬化や骨粗しょう症など、多くの生活習慣病に糖化は影響します。
まずは、みなさんの生活習慣から、糖化しやすいかをチェックしてみましょう。
一度糖化してしまったら、あきらめるしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
私たちの細胞は日々、新陳代謝を繰り返しています。
傷ついたり寿命を迎えたりした細胞は老廃物として分解・排出され、新たに細胞が作り出されているのです。
たった1日で入れ替わる細胞の数は、なんと約7000億個です。
つまり、糖化していない新しい肌細胞が生まれたら、きちんと予防してあげればよいのです。
そもそも、体内の場所によって新陳代謝のスピードはバラつきがあります。
たとえば胃腸は約3~7日と速く、目の水晶体は一生新陳代謝をしないといわれています。
肌のターンオーバーは約1カ月。
つまり、日々の心がけ次第でお肌の糖化はリセットできるのです。
年を重ねるほどに見た目の年齢に差が出るのは、もしかしたら体内で起こる糖化の進み方に違いがあるのかもしれません。
若々しい見た目を保つためにも、さっそく今日から糖化対策を始めましょう。
体内で余分な糖をつくらないためには、まず食事に気をつけることが大切です。
注意すべきは、砂糖や甘味料、ご飯、パンなどの糖質です。
糖は生きていくために必要な栄養素ですが、現代人は過剰摂取の傾向があります。
ストレス解消のスイーツやアルコールの摂りすぎにも注意してくださいね。
AGEsを増やさない食材の代表格は、野菜などの食物繊維が多いものやネバネバ食品です。
そのほか、ポリフェノールなどを含む果実や香辛料、緑茶なども糖化の予防に有効だといわれています。
野菜
果物
ネバネバ食品
香辛料
糖化が進むのは、血糖値が急激に上昇するときです。
消化吸収をゆるやかにして血糖値上昇のスピードを抑える食物繊維から食べましょう。
次に、肉や魚などのタンパク質、最後にご飯やパンなどの糖質という順に食べるのが効果的です。
睡眠中に分泌される成長ホルモンやメラトニンは肌づくりに欠かせませんが、なんと抗・糖化にも一役買っています。
良質な睡眠は糖化に限らず、エイジングケア全般に効果的。
睡眠と肌の関係について詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください。
紫外線によってダメージを受けたタンパク質は、糖化・酸化しやすくなります。
肌老化の悪循環を断つためにも、毎日の紫外線対策は非常に重要です。
以上の生活習慣を心がけ、見た目だけでなく体の内側から健やかな状態を目指しましょう。
近年の研究では糖化の予防法として、お茶が効果的だと注目を集めています。
出典:養命酒
普段の飲み物を変えるだけなので、生活習慣の改善に加えて、生活の中に取り込んでいきましょう。
記事の前半で、糖化によって生まれるAGEsが、肌の老化につながると述べましたが、お茶にはAGEs抑制作用があることが科学的に証明されています。
お茶を飲むタイミングは、食事前が効果的です。
食事の前にお茶を飲む事で、食べ物に含まれるタンパク質と糖が結びつくのを防いでくれるからです。
また、糖化した肌はコラーゲンが劣化するため、肌にコラーゲン※を与えるお手入れが必要です。
もし化粧品選びに迷われている方は、ドモホルンリンクルがおすすめです。
無料お試しセットをお使い頂けるので、この機会にぜひお試しください。
※配合目的:保湿、肌にハリを与える
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。