普段はあまりメイクをしないけれど、参観日や同窓会、友人同士の集まりなど、いつもよりちょっとだけおしゃれして出かけたい。そんなタイミングに活用したいのが、ポイントメイクです。
アイメイク編に引き続き、「上品で華やかな印象になれるポイントメイク術」を、ヘアメイクアップアーティストの萩村千紗子さんに教えてもらいました。今回は、顔の印象を大きく左右するチークについてご紹介します。
「『ここに塗っています』と主張しているような派手なチークは、大人の女性に向いていません。華やかな印象を作るためには、肌の内側からにじみ出てくる『自然な血色』を意識することが大切です。チークを乗せる位置もポイント! 目のすぐ下やこめかみ付近ではなく、にっこりと笑ったときに頬の一番高くなるところに薄く乗せるのが正解です」
「チークには、ブラシやパフを使って色をふんわりと乗せるパウダー状のものや、指やスポンジなどでポンポンと乗せるクリームやリキッドタイプなど、さまざまな種類があります。なかでもリキッドやクリームタイプはツヤがあり、血色のいい顔を演出しやすいのでオススメです。上品で優しい雰囲気にしたい方は肌を明るく魅せてくれるピンク系、元気な印象を作りたい方はオレンジや赤系、健康的な肌印象になりたい方は黄色系を選ぶなど、基本は自分の肌がキレイに見える色を選びましょう」
「まず、鏡の前でにっこりと笑い、頬の一番高くなるところをチェックしましょう。そこに指1本でチークを乗せます」
「笑顔をキープしながらチークを徐々に広げていきます。指でトントンと叩くように、ステップ1で確認した頬の高い位置へ広げ、なじんできたら完成。最後まで笑顔をキープすることで、広げすぎを防ぐことができますよ」
今回は上品で華やかな印象になれるピンク系のクリームチークをセレクト。自然な血色感とみずみずしいツヤ感で、品のある大人の表情が完成しました。
顔全体の印象を左右するチーク。上記のポイントをしっかりと覚えて、いつものメイクよりも血色のよさがにじみ出る、より華やかな印象を手に入れましょう。
大阪ベルェベル美容専門学校卒業後、ヘアサロンにて美容師のとしての基礎を学ぶ。その後、内田裕士氏のメイク教室「美塾」の講師養成クラスに入学。卒業後はメイク教室やメイクセミナーを開催しながら、雑誌などでヘアメイクアップアーティストとしても活躍。