老け顔の敵・テカリを防止して、ツヤを出すメイク方法とは?

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ウレハダ編集部

老け顔の敵・テカリを防止して、ツヤを出すメイク方法とは?

似ているようでまったく違う、ツヤ肌とテカリ肌。ツヤは若々しく健康的なイメージをもたらしますが、テカリはメイクのヨレを引き起こしたり老けた印象を与えたりするなど、百害あって一利なし…。大人の肌は、ツヤはあってもテカリは禁物なのです。

ヘアメイクアップアーティストの清遠(きよとう)鮎美さんによると、毎朝のちょっとした工夫でテカリを防止することができるそうです。そこで、「テカリの原因」や「テカリを防止してツヤを出すメイク術」を教えてもらいました。

水分と油分のバランスが、ツヤ肌とテカリ肌の分かれ道!

似ているのに異なる印象をもたらすツヤ肌とテカリ肌。その違いは、肌の状態にあるのだとか。

「ツヤとは、肌が十分うるおっているときに、内側から出る輝きのこと。一方テカリは、肌の水分量が足りていない状態で、油分を補うために過剰に皮脂が分泌されることが原因といわれています。皮膚から分泌される水分と油分のバランスが理想的であればツヤ肌に、バランスが崩れているとテカリ肌になってしまうのです」

水分と油分のバランスで決まるのですね。でも、一見すると、ツヤなのかテカリなのか判断しづらいことも…。ツヤとテカリの見分け方はあるのでしょうか?

「パッと見の肌色がワントーン明るければ、ツヤ肌と判断できます。肌を触ったときに油分が手につかず“しっとり”しているのも特徴です。一方、テカリ肌はメイクのノリが悪いだけでなく、時間が経つと皮脂の分泌で鼻や額などのメイクが崩れます。手で触ると油分がついて、“ベタッ”としているはずです」

朝のスキンケアでテカリは防止できる!

時間が経ってもテカらない肌をつくるポイントは、朝のスキンケアで肌にうるおいを閉じ込めることだと言う清遠さん。

「朝の肌は、睡眠中に水分が失われて乾燥した状態です。乾燥は余分な皮脂の分泌を促し、テカリの原因になるため、メイク前の保湿は入念に行いましょう。化粧水の前にブースターを使うと保湿成分がより肌に浸透するのでオススメです。テカリやすい方はクリームを避けがちですが、それはNG。クリームなどの油分でうるおいを閉じ込めることが、乾燥を防いでテカリにくい肌をつくってくれます。また、皮脂をコントロールしてくれる化粧下地も使いましょう。テカリやすいTゾーンなどにつければ、メイクが崩れにくくなりますよ」

みずみずしいツヤ肌を叶える簡単7ステップ

保湿でテカリにくいベースをつくったら、次はテカリにくいメイク術も知りたいですよね。テカリのないツヤ肌になれるベースメイクのポイントも清遠さんに教えていただきました。

まずはツヤを出すためのポイントをチェック!

下地選び

「下地はパール感のあるものや、肌を明るく見せるピンク色のものを使いましょう。頬骨の少し上や顎先、眉間から鼻根の辺りに塗ることで、内側から自然なツヤが出ているように演出できます」

ファンデーション

「ファンデーションは、マットなものではなくみずみずしい質感のリキッドやクリームタイプがオススメです。厚塗りするのではなく、薄くぼかすように塗るのがポイント!」

大人の肌にはコンシーラーもプラス

「シミなどが気になる部分にはコンシーラーを使いましょう。こってりしたものではなく、軽いテクスチャーのものを活用してください」

いよいよプロセスをチェック!

1:保湿ケアをする
「洗顔後すぐにブースターをつけ、その後化粧水で肌にたっぷりとうるおいを与えます。クリームなどでフタをするときは、手のひらでやさしく押し込むようにケアしましょう。このひと手間でメイクがより崩れにくくなります」

2:余分な油分をオフ
「スキンケア後、肌表面に残ってしまった余分な油分をティッシュでオフします」

3:化粧下地を塗る
「パール感のある化粧下地を頬骨の少し上・顎先・眉間から鼻根の辺りに指で塗ります。仕上げにスポンジで押さえ、肌との密着度高めると、より素肌っぽい自然な仕上がりになりますよ」

4:ファンデーションを顔全体に塗る
「パール粒くらいのファンデーションを顔の中心から外側に向けて指で薄く伸ばす。外側へとぼかすようになじませるのがコツ。仕上げに、顔の中心から外側に向けてスポンジでポンポンと押さえると、ファンデーションが定着します」

5:コンシーラーで気になるパーツを隠す
「シミやクマなどのカバーしたい部分には、コンシーラーを足します。指でポンポンとなじませるだけでOK!」

6:ハイライトでツヤを出す
「ステップ3で化粧下地を塗った、頬骨の上・顎先・眉間の間から鼻根にかけて、クリーム状のハイライトを仕込みます。白っぽいものではなく、肌色に近いものが使いやすいです。これだけで自然なツヤ感を出すことができます」

7:フェイスパウダーで整える
「最後に、パフやブラシで顔全体にフェイスパウダーをつけます。全体的にツヤがある状態だとテカリとの差がわかりづらいので、特にヨレやすい目の下やTゾーンなどはしっかりとお粉で押さえ、崩れにくくしておきましょう。頬はツヤを消さないように、パフで軽く押さえる程度にしてください」

ちなみに、メイク直しをするときは、日中用化粧水や化粧直し用の美容液スティックなどで保湿をしてから直すと、ツヤ感をキープできるとのこと。誰でもできる簡単7ステップ。明日からぜひチャレンジしてみてはいかがですか?

取材協力:ヘアメイクアップアーティスト 清遠鮎美さん

京都理容美容専修学校卒業後、ヘアサロンにて美容師として基礎を学ぶ。その後、テレビ局内のヘアメイクとして報道からバラエティの分野まで、多くのタレントのヘアメイクを担当。現在は、ファッション誌やグラビアを中心に活躍中。