乳がん検診を受診したいと思っていても、実際は「未体験だから怖い」などと、乳がん検診をためらっている人もいるのでは?
そこで、実際に「乳がん検診」を受診し、気になることを聞いてきました。協力していただいたのは、女性専門の検診クリニック「イーク丸の内」の遠藤芙美先生。乳がん検診の大切さや受けるタイミングなどもぜひ参考にしてください。
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「乳がんは、女性の罹患数が最も多いがんです。そして、早期発見がとても重要でもあります。35歳から徐々に罹患数も増え、50歳~60歳前後で罹患する方がもっとも多い傾向に。35歳を過ぎた女性のみなさんには、1年に一度、乳がん検診をオススメしています。また、ご家族に乳がん、あるいは卵巣がんを患ったことがある方がいたら、より若年から検診を受けたほうが安心です。ぜひ乳腺科の医師に相談してみてください」
「乳がん検診で効果的だといわれているのが、乳がんの可能性がある石灰化を発見する『マンモグラフィ検査』と、しこりを発見する『乳腺超音波検査』の2つです。これらの検査を両方行っていただくことが、早期発見につながります」
「『マンモグラフィ検査』は乳房を上下左右から挟み、レントゲン装置で撮影する検査方法。『乳腺超音波検査』は、乳房に超音波をあてて、跳ね返ってくる音波を画像化して診断する方法です。『マンモグラフィ検査』はレントゲン検査の一種ですので、妊娠中・授乳中の方には、『乳腺超音波検査』のみをオススメしています」
こちらが「マンモグラフィ検査」に使う機器。
そして、こちらが「乳腺超音波検査」の機材です。
希望のコースや日時を確認しながら予約ができます。今回は「乳がん検診 スタンダード」(税別13,500円)を予約。
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受付後、すぐに検査開始。クリニックの検査着に着替えて、「マンモグラフィ検査」から「乳腺超音波検査」の順で検査します。検査は約30分程度で終了。その後、カウンセリング希望の方は検査結果を見ながらドクターにお話を伺うこともできます。
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約3週間後、郵送で検査結果が発送されます。
今回初めて「マンモグラフィ検査」を受診しましたが、胸を挟まれたときにギュッと強くつぶされるような痛みを感じました。痛みを感じるかは個人差があるそうですが、筆者は我慢できないほどではありませんでした。また、胸のハリが増す生理前だと余計に痛みを感じる方もいるそうなので、避けたほうが安心です。
「乳腺超音波検査」のほうはまったく痛みなどもなく、機械で優しく胸をなでていくような感触。スタッフが女性のみだったので安心して受診できました。女性スタッフの方が安心と思う方は、事前に確認しておくと◎。
乳がん検診は診断もスムーズなので、忙しい方にもぴったり。早期発見のためにも、一度お近くの病院へ問い合わせてみてはいかがでしょうか?
筑波大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター、聖路加国際病院ブレストセンター、 聖マリアンナ医科大学病院乳腺内分泌外科を経て、川崎市立多摩病院乳腺内分泌外科勤務。イーク丸の内乳腺外科非常勤医師。日本外科学会専門医、日本乳癌学会乳腺認定医、検診マンモグラフィ読影認定医。
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