もうつけまつげでごまかさない! 自まつげを伸ばす方法

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ウレハダ編集部

もうつけまつげでごまかさない! 自まつげを伸ばす方法

印象的な目元を演出するために、多くの女性が力を入れるアイメイク。マスカラやビューラー、つけまつげ、エクステなどを使ってボリュームあるまつげを演出している人も多いのでは? 実はそれ、まつげにとって大きな負担かもしれません…。

まつげへのメイクが目に及ぼす影響について、スマイル眼科クリニックの岡野敬医院長に詳しいお話を伺いました。

どんなアイメイクも目元に負担をかけている

「まつげには、目に入るゴミや汚れの侵入を防ぐ役割があります。この働きによって目の表面や角膜の損傷、そして感染症といった目の病気を未然に防いでいます」

それならば、アイメイクでまつげの長さやボリュームをアップしておいたほうが安心ですか?

「いいえ。目元のメイクには注意が必要です。まつげに直接グルー(接着剤)を使用するつけまつげやエクステは、まぶたがただれたり、腫れたりといったアレルギー反応が起きやすいです。それまで問題なくつけていても、ある日突然炎症が起こることも珍しくありません。まつげパーマの液も同様です」

繊細な目元のメイクには、こういったリスクがあることを理解しましょう。
毎日マスカラやビューラーを使用することも、目元に負担をかけているのでしょうか?

「はい。まつげにダメージが蓄積されていきます。まつげを構成しているのは生きた細胞ではないため、ダメージを受けても自己修復する力がありません。そのため、なるべくダメージを与えないという意識を持つことが大切です」

アイメイクは専用アイテムで丁寧にオフ!

とはいえ、アイメイクを全くしないのは難しいですよね…。日頃の生活で心がけるべきことを教えてください!

「第一に、アイメイクをした日は、必ずきれいに落とすことが大切です。落としきれない汚れが目の感染症を引き起こし、ものもらいやドライアイの原因になることも。ポイントメイク用のリムーバーのほか、医療の観点から作られた低刺激な目元用シャンプーなども活用してみましょう」

まつげを伸ばす方法は?

目元のダメージを防ぐためにも、できるだけアイメイクに頼らなくてもよい、長く健康的なまつげを伸ばしたいもの。市販でよく見かける専用美容液などに、まつげを伸ばす効果は期待できるのでしょうか?

「ケアとしての効果がないとは言いませんが、現時点で医薬品としての効果が認められているのは『ビマトプロスト』という成分のみ。まつげの発毛サイクルである約3カ月を目安に使用すれば、効果を実感しやすいはずです。また、まつげを伸ばすには、まぶたを保湿しながら血行を促すホットアイマスクも効果的。末端に位置しているまぶたが冷えている人は意外と多いんですよ」

岡野先生によれば、まつげの発育は体調やホルモンの影響を受けやすいとか。規則正しい生活で、正常なターンオーバーを促すことも重要ですね。

「まつげに負担をかけない」「目元を清潔に保つ」「まぶたの血行をよくする」。この3つのポイントを守って、美しく健やかな目元を手に入れるためにしっかりケアしていきましょう。

取材協力:スマイル眼科クリニック 院長 岡野敬先生

平成9年3月 杏林大学医学部卒業。 平成9年5月 杏林大学病院アイセンター、公立阿伎留病院眼科、志和眼科医院、みたけ眼科医院、都南眼科を勤務し、外来診療と手術を行う。 平成14年9月より、青葉区青葉台のスマイル眼科に勤務。 平成15年1月よりスマイル眼科クリニック院長。専門は、前眼部疾患、緑内障、アレルギーなど一般眼科外来と、コンピュータ支援医療。

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