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肌の衰えを感じた時には「年をとったから」と考えてしまいがちです。
しかし、肌の老化は年齢を重ねることだけが原因ではありません。
加齢以外に肌の老化をもたらす要因の1つとなるのが紫外線などの「光」です。
紫外線などの光はシミの原因となるメラニンを過剰に生成させたり、肌の奥深くにある真皮まで届き肌の土台となるコラーゲンを破壊し、シワなどの原因になります。
光老化の症状は、長年にわたって紫外線などの光ダメージを浴び続けることによって現われます。
たとえば、お年寄りの方は普段から光を浴びる顔や手にはシワやたるみなどの症状が現れやすいですが、光を浴びない太ももや臀部などは、細かなシワはあるものの、深いシワなどの症状は現れづらいです。
乳幼児から光によるダメージの蓄積は始まっており、数十年単位でじわじわと症状が出てきます。
だいたい、10代から進行が始まり、20代で症状が出始め、30代になるとほとんどの人に症状が現われます。
「肌にダメージを与える光」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、紫外線という方も多いのではないでしょうか。
実際に、肌の老化の8割は紫外線が原因だと言われており、地上に降り注ぐ紫外線が肌にダメージを与え、くすみや乾燥、さらにはシミやシワ、たるみを引き起こすことは近年広く知られるようになってきました。
みなさんもなんとなく「紫外線は肌によくない」というイメージを持っていませんか?
地上に届く紫外線には「UV-A」と「UV-B」という2種類の波長があります。
そして、その中でもとくにUV-A が光老化の原因となります。
UV-Aと呼ばれる種類の紫外線は、真皮にまで届き、肌のハリや弾力を保っているコラーゲンなどの成分を壊してしまいます。
さらに、UV-Aは雲やガラスを通り抜けて私たちの肌に降り注ぎます。
UV-AはUV-Bの20倍も地表に届くと言われているため、たとえ天気が悪くても屋内であっても、紫外線対策が必要なのです。
UV-Aのなかでも、波長がおよそ370~400ナノメートルの「ロングUV-A」は、肌の真皮の奥にまで到達し、コラーゲン繊維の破壊や炎症の原因になることが、最近の研究で明らかになりました。
また、強い日差しの下で起きてしまいがちな「日焼け」は、UV-Bが原因です。
UV-Bは シミの原因となるメラニンを作る細胞(メラノサイト)を活性化させたり、肌表面が赤くなる炎症を引き起こしたりします。
つまり、日焼けは肌がやけどしてしまっているような状態なのです。
光老化の主な原因は紫外線であることがお分かりいただけたかと思います。
しっかりと紫外線対策をして、肌の老化の原因となる光に対して立ち向かいましょう。
紫外線対策のポイントは3つです。
紫外線は一年中地表に届いています。
紫外線ダメージを少しでも増やさないよう、季節を問わず日焼け止めは毎日塗りましょう。
もちろん、紫外線は晴れの日だけでなく、くもりや雨の日にも地表に届いています。
気象庁のデータによると、紫外線は快晴の時と比べて、うす曇りの場合は約80~90%、くもりの場合は約60%、雨の場合は約30%の量になるというデータが出ているので、「今日はくもりだから大丈夫」と言って安心せず紫外線対策は常に行ってください。
また暑い時期は、日焼け止めが汗により流されてしまうため、朝に塗るだけでなく、日中に適量を塗りなおすことが大切です。
また日焼け止めの選び方に関して詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
紫外線対策の基本は日焼け止めをしっかり塗ることです。
しかし、日焼け止めだけでは紫外線を防ぎきれません。
紫外線は上空から地表に届くものに限らず、地表や建物に反射されたものもあります。
そのため、日焼け止め以外にも紫外線対策グッズを活用すると安心です。
日傘や帽子、袖のある洋服などは紫外線対策に◎
また紫外線ダメージは目からも受けることが分かっているので、紫外線が強い春や夏の時期はサングラスをつけることをおすすめします。
普段からできるだけ紫外線に当たらないようにすることも、紫外線対策のポイントとなります。
たとえば、外出時には直射日光が当たらないように日陰に入るなどの工夫をしましょう。
ただし、紫外線には先ほどお伝えしたように地面や建物から反射したものや空気中で散乱したものもあるので、直接日光のあたらない日陰であっても紫外線を浴びていることは忘れないようにしてください。
また紫外線が強い時間にはできるだけ外出しないこともおすすめです。
出典:気象庁
紫外線は、正午前後に最も強くなるので、紫外線の強い時間帯を避けて外出すると良いです。
光老化の主な原因は紫外線であるとお伝えしましたが、実は光老化をもたらすのは紫外線だけではありません。
紫外線以外の肌老化の原因には、ブルーライトなどが挙げられます。
近年よく耳にするようになった、パソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトは、別名「HEV(高エネルギー可視光線)」と呼ばれています。
ブルーライトを発する代表的なもの
HEVの波長は380~500ナノメートルで、UV-AやUV-Bに比べると光のエネルギー自体は弱いです。
しかし、真皮の奥深くまで届くため、やはりシワやシミの原因となる可能性があるとわかってきました。
光老化を最小限に抑えるためには、紫外線カットアイテムを活用して光をブロックすればいいのでは?とお考えの方もいるかもしれません。
しかし生活している以上、すべての光を完全にシャットアウトするのは不可能です。
そのため、どうしても肌細胞が傷ついてしまいます。
だからこそ、光老化対策には紫外線などの光をブロックすることに加えて肌そのもの力を活かすサポートが必要なのです。
人間の体には、ケガをしたときに自ら修復して治す力が備わっていますよね。
それは肌も同じことです。
傷ついた細胞の修復を行って肌が正しい状態になるのは、回復する力があるからこそなんです。
健やかな肌を保つために日々行うべき光老化対策として、防ぐだけでなく「肌本来の力を活かす」というアプローチも重要です。
そのためには、しっかりと睡眠を取る、偏った食生活を避けるなどの健康的な生活を心がけましょう。
上記のポイントをしっかりと押さえて光対策をしましょう。
また、いきいきとした肌を目指すには肌にたっぷりと潤いを与えてあげることも大切なポイント。
自分の肌に合った化粧品でしっかりとスキンケアを行いましょう。
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2006年、再春館製薬所に入社。化粧品の効果評価試験、スキンケア研究に7年間従事した後、「ドモホルンリンクル」の商品開発の担当へ。お客様と同年代であり、二児の娘の母である視点と価値観を重視し、生涯ずっと安心して使い続けられる、効果実感の高い商品開発を目指し日々研究を重ねている。