肌トラブルの原因にも? ファンデーションパフのお手入れ方法

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ウレハダ編集部

肌トラブルの原因にも? ファンデーションパフのお手入れ方法

汚れたファンデーションパフは肌トラブルのもと。美しい肌を保つために、お手入れは必要不可欠です。

そこで、ファンデーションパフの正しいお手入れ方法ついて、生活環境における環境微生物の研究をしている四国大学生活科学部の岡崎貴世教授にお聞きしました。

ファンデーションパフは菌の温床!?

「人の皮膚には、常在菌と呼ばれる微生物が多数存在しています。トラブルから肌を守るものもあれば、ニキビや肌荒れの原因になるものまでさまざま。これら皮膚上の微生物が、汗や皮脂とともにパフへ移り、皮脂などを栄養源として増殖します。汚染されたパフを再び使用すると、繁殖した菌を皮膚へ移すことになり、吹き出物などといった肌トラブルの原因になってしまいます」

せっかくスキンケアをがんばっていても、メイク道具が汚れていたら台無し…。肌トラブルを起こさないために、パフのお手入れも徹底したいですね。

パフはどれくらいの頻度で洗うべき?

「きれいな部分がなくなったら都度洗うか、使い捨てにするのがオススメです。見極めが難しいようであれば、1週間に1度は洗うなど、ご自分の肌の状態や使用頻度による汚れ具合を見て決めましょう。また、肌荒れや吹き出物がある人、パフの使用頻度が高い人、パフを収納しているポーチやバッグを暖かい場所に置いている人は、洗浄頻度を高めるように心がけてください。暑い季節も注意が必要です」

パフに最適な洗浄剤はどれ?

パフのお手入れには、どのような洗浄剤が最適なのでしょうか? 岡崎教授は代表的な5つの洗浄剤を対象に、洗浄効果についての実験を行いました。

【対象】
●台所用洗剤(除菌タイプ)
●クレンジングオイル
●液体洗顔料
●薬用液体ハンドソープ
●パフ専用洗剤

【評価基準】
1)パフの除菌効果(試験的に細菌で汚染したもの)
2)ファンデーションの洗浄効果
3)洗浄後の肌触り

その結果、最も汚れが落ちそうなクレンジングオイルの評価が意外なものに…!

「台所用洗剤とパフ専用洗剤が高い評価となり、一方メイク落としは低評価となりました。メイク落としはオイルタイプだったため、パフとなじみが良くなかったと考えられます。台所用洗剤はメーカーや製品によって向き・不向きがあるかもしれませんが、普段身の周りにあって使いやすいという点で、有用と言えるでしょう」

基本的にはパフ専用洗剤で洗うのが望ましいものの、台所用洗剤でも代用可能とのこと。また、パフを洗うときはすすぎをしっかり行いましょう。洗剤が残ったまま使用すると、肌へのダメージにつながってしまいます!

こまめなメンテナンスと交換を

「パフに洗浄剤を数滴たらし、汚れとよくなじませた後、ぬるま湯か水でもみ洗いを繰りかえしてください。ただし、いくら丁寧に洗っても、パフの中にいる菌がゼロになることはありません。パフの使用頻度は人それぞれ。交換時期に決まったタイミングはありませんが、毛羽立ちが見られるようなら取り替えをオススメします」

また、岡崎教授によれば、ケース付属のパフはそのファンデーションに適した作りになっているので、使っている製品を変えたときもパフ交換のタイミングだとか。もちろん、パフがくたびれてきたかどうかも、新しいものに換える目安になります。

普段の生活で意外と見落としがちなパフのお手入れ。肌荒れを防ぐためにも、こまめなメンテナンスと定期的な交換をしましょう。

取材協力:四国大学生活科学部 管理栄養士養成課程 教授 管理栄養士養成課程副主任 岡崎貴世先生

同大学で管理栄養士を目指す学生に食品衛生や微生物について講義を行う。食品・環境の微生物制御が専門分野。