目次
そもそもなぜ日焼けをしてしまうのでしょうか?
日焼けの主な原因は、地上に届く紫外線によるダメージを受けることです。
そして、紫外線には「UV-A」と「UV-B」という2種類の波長があります。
UV-Aと呼ばれる種類の紫外線は、肌の奥にある真皮にまで届き、肌のハリや弾力を保っているコラーゲンなどを壊してしまいます。
さらに、UV-Aは雲やガラスを通り抜けて私たちの肌に降り注ぎます。
そのため、たとえ天気が悪くても屋内であっても、紫外線対策が必要なのです。
また、強い日差しの下で起きてしまいがちな「日焼け」は、UV-Bが原因です。
UV-Bはメラニンを作る細胞(メラノサイト)を活性化させたり、肌表面が赤くなる炎症を引き起こしたりします。
つまり、日焼けは肌がやけどしてしまっているような状態なのです。
それでは日焼け止めの選び方について詳しくみてみましょう。
日焼け止めのパッケージで目にするのが「SPF」と「PA」の値。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
SPFは肌の赤みや、のちの黒化につながるUV-B(紫外線B波)を防いでくれます。
SPFは1~50+で表され、この数値が大きいほどUV-B(紫外線B波)の防止効果が高くなります。
PAは、シミ・シワ・たるみの原因になるUV-A(紫外線A波)を防いでくれます。
PAは+から++++までの4段階があり、+が多いほど、UV-A(紫外線A波)をしっかりと防いでくれます。
今度は日焼け止めの成分についても詳しくご説明します。
日焼け止めには「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
吸収剤は、紫外線エネルギーを別のエネルギーに変えることで、日焼けを防止します。
つまり、肌の上で化学反応を起こしているのです。
このため、肌に負担がかかりやすく、敏感肌など人によっては刺激を感じることも。
上記のようなデメリットはありますが、吸収剤は無色透明で、ある程度配合量が多くても化粧水のようなテクスチャーに仕上がります。
塗りやすく、たっぷりとつけることができるほか、SPF値が高い製品も多いので、日焼け防止効果が大きい傾向にあります。
一方、散乱剤は肌の表面で紫外線を跳ね返します。
反射・散乱させることで肌を守る仕組み。化学反応は起こらず低刺激なのが特徴です。
ただし、粉末状の成分なので配合量が増えると白浮きしやすく、かさつきがちなのが弱み。
紫外線吸収剤よりもSPF値が低い製品が多いのはこのため。
しかし、最近ではSPFが高く、白浮きも抑えられて、保湿効果も高い散乱剤の日焼け止めも登場。
乾燥肌の人でも使いやすいものが増えています。
吸収剤は、日焼け防止効果が高いですが肌への負担が大きいため、肌が強くしっかりと日焼けを防止したい方にオススメ。
このように、日焼け止めは成分によって特性が異なるため、用途やご自身の肌に合わせて使い分けることが大切です。
海やプール、スポーツなどのレジャーシーンや、強い紫外線を長時間浴びる環境では、SPF・PA共に高い吸収剤タイプがおすすめです。
紫外線吸収剤タイプには、水や汗に強いウォータープルーフタイプも充実している点も魅力です。
屋外にいる時間が短時間なら、SPF・PA共に低めでも十分なので、日常使いには散乱剤を使った日焼け止めがおすすめです。
肌への不要な負担を減らすことで、肌をいたわることができるからです。
また、日焼け止めの量が不十分では、その力をきちんと発揮できません。
水に入ったり汗をかいたりしたら、こまめに塗り直すのも忘れずに。
目安として、2〜3時間置きに塗り直すのがよいでしょう。
日焼け止めの選び方や正しい使い方についてお伝えしましたが、日焼け止めだけでは紫外線を100%カットすることはできません。
そのほかの紫外線対策も合わせて行いましょう。
たとえば、帽子はつばが広い“女優帽”がオススメです。
白や薄い色より、紫外線カット効果が高い黒いものを選ぶと◎。
サングラスは色の濃いものが良いと思われがちですが、大切なのはUVカット率です。
目は暗いところで瞳孔が開き、より多くの光を取り込むようにできています。
そのため、紫外線カット効果のない色の濃いサングラスを利用して瞳孔が開いてしまうと、目から多くの紫外線を取り込むため要注意です。
近年は日傘や洋服にもUVカット機能付きのものが増えているので、そういったアイテムも併用してみては?
紫外線対策に関して、詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
日焼けした肌は、角層から水分が失われて乾燥しがちな状態になってしまいます。
肌には水分を閉じ込めるバリア機能が備わっていますが、紫外線を浴びることにより、その機能が低下してしまうためです。
そのため、肌のバリア機能を保つには紫外線による乾燥から肌を守り、肌に潤いを与えることが大切です。
そして、日頃のスキンケアにはドモホルンリンクルをお使いいただくことがおすすめです。
また、ドモホルンリンクルの美活肌エキス「薬用美白※」【医薬部外品】にはシミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑える働きもありますので、この機会にぜひお試しください。
※美白とはメラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐことです。
大学院修了後、再春館製薬所に入社。「ドモホルンリンクル」の商品開発、企画、研究に従事。研究開発員として一貫して年齢を重ねていく肌と向き合い続ける。最新の皮膚研究、肌老化研究を重ねながら、日々寄せられるお客様の声を商品に反映してきた。